三陽鉄工所(TEL;06・6612・3231)は、金属材料や加工技術を活かしてオシャレな婦人用バッグの商品化に乗り出した。企画デザイン、製作、モデルまで社員と家族一丸となって挑戦する。
「最近では受注が減少傾向にあります。このままでは、さらに難しい状況になると思い、社内で新事業のアイデアを募りました」と熊代和子社長。企画営業部の佐谷和彦さんが出したステンレスパンチングボードを素材にした婦人用バッグのアイデアが目にとまった。
金属加工の中でたくさん発生するパンチングの端材を有効利用したもの。企画デザインは、提案した佐谷さんが担当。バッグ製作に必要な工具や金具なども製造現場の職人が開発。カバンに付けるロゴマークも自社で製作する。
生地、塗装、縫製業者にも協力を呼びかけて、20- 30品目の試作品を完成。「ようやくカタチになってきました」と、婦人用のショルダーバッグ、ランドセル型、クラッチバッグの商品化を計画する。
この秋には東京の展示会に出展するほか、各百貨店での販売交渉も進めている。カタログ製作では、女子社員や社員の娘さん、子どもたちもモデルで登場、社員と家族が力を合わせてバッグの販売を応援する。
「このバッグだけでなく、新しい商品をみんなで考えて売り出したい」と、社員一丸で取り組み、将来は自社商品比率を3割まで高めたい計画だ。
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