◎情報はいつの時代でも重要
情報化社会です。大量のビッグデータなどが、ビジネスにも活かされようとしています。昔から情報をしっかりつかんでいた者が、時の権力者になったりもしています。情報はいつの時代でも、重要なものです。
そんな情報を扱う会社を取材して来ました。先ほどのビッグデータのような最先端の情報ではありません。もう少し古典的な情報で、以前からあった情報提供会社です。
◎履歴書大丈夫?
人を採用する時に役立つ採用調査会社でした。個人情報の問題で、人のことを細かく調査するのは、何か法律に触れるのではと思っていました。が、実際には合法で全く問題のないとのことと、教えてもらいました。
実際、企業にとっては人材を採用するに当たって、履歴書を提出してもらいます。しかし、それが全て真実かどうか、疑わしいケースが少なくないと指摘されます。確かに、テレビのコメンテーターでも略歴詐称が見つかって、降板された人もおられました。
◎勤務態度など徹底調査
「当社の調査でも、最終選考に残った3人に1人は問題があることが発覚しています」とおっしゃいます。こんなややこしい人材を採用してしまうと、会社にとっては大きな損失になってしまいます。だから、人材を慎重に選ばないといけません。
そこで、活躍するのがこちらの会社でした。履歴書をもとに、自宅周辺や以前の会社へ現地調査に行かれます。そこで、その人の普段の生活態度、勤務態度などを徹底調査されます。
◎精度の高い人物像
確かに、求人者にとってはマイナスのことは言いたくありません。ついつい、プラスのことを誇張してしまうのでしょう。だから、本当にその人のことを知ろうとすると、履歴書や面接だけでは不十分です。
やはり、第三者の目で採用すべき人材を評価してもらう必要があるのです。履歴書との相違点から以前の会社での勤務態度、生活態度、健康状態などをしっかり確認。精度の高い人物像を報告されます。
◎解雇には理由がいる
企業にとっては、人材採用に失敗しない本当に役立つ情報と言えます。さらに、もう1つの情報調査もありました。それは、採用とは真逆の解雇のための情報収集でした。
会社には出来る社員がいる一方、出来の悪い社員もいます。でも、ただ仕事が出来ないからと言って、首に出来るものではありません。解雇するには、それなりの理由がいるのです。
◎企業の信用調査も
例えば、勤務時間中にパチンコ通い、会社には内緒で他の仕事と掛け持ちをしているなど、いろいろあります。そういう実態をつかんで、証拠を出さないと解雇出来ません。
この場面でも、こちらの情報会社は活躍されていました。このほか、取引する相手が信用のおける会社かどうかをチェックする企業の信用調査の仕事もされていました。
◎人の目で現場調査
「本社事務所の周辺を現地調査。事務所の雰囲気、人がいるか、ポストのチラシがいっぱいになってないかを見るだけでも、ある程度の信用度が見えて来ます」と。ついつい会社のパンフレットやホームページで納得していますからね。
情報データが増えるほど、その真贋を見極める必要があります。そこはやっぱり、アナログの情報収集が必要ということでした。人の目での現地情報調査は、いつの時代でも大切です。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞