◎チャンバラがビジネス
取材では、時々ユニークな活動をされているところにもお邪魔します。ビジネスにはならないように思える時もありますが、皆さんは真剣です。
先日、取材しましたのはチャンバラの団体でした。正式な名前は、殺陣(たて)の団体でした。
これを分かりやすく言うと、チャンバラだと思います。多分、取材させていただいた団体代表の方に、チャンバラと言っても怒られないでしょう。
◎殺陣のカルチャーセンター
殺陣の団体を立ち上げて、チャンバラ好き、いやいや殺陣が好きな人に、殺陣を指導されていました。この方が以前はテレビ局におられ、殺陣の人ともネットワークがありました。そこで、独立されて、殺陣のカルチャーセンターを始められました。
殺陣のカルチャーセンター、言いかえればチャンバラ学校です。「この事業を考えた時、ほとんどの人からそれはビジネスにならないと言われました」と笑われます。でも、実際は独立されて長く活動をされています。ちゃんとビジネスになっているのです。
◎お客様は外国人
どんな生徒さんがおられるか?気になるところです。「以前はサラリーマン、社長さん、大学の先生、主婦といろんな人がいました」とおっしゃいます。過去形です。
ということは、今は少し違う?「そうなんです。今は外国人が多いのです」と。いやいや、殺陣の世界にもインバウンドの波が押し寄せていました。
◎チャンバラは外国人に人気
確かに、ボクのような団塊世代までは、小さいころの遊びといえば、チャンバラごっこでした。でも、今の若いゲーム世代は多分チャンバラごっこしたことがないと思います。
だから、若い人はチャンバラにそれほど興味がないのかも知れません。それに代わって、興味を持っているのが、外国人です。チャンバラ大好きの外国人が、世界中にはたくさんおられ、チャンバラを習いたいと思っているのです。
◎外国人から喝采
ということで、お客様の大半が外国人になっていました。侍・忍者体験コースを始められると、日本へ来られた外国人観光客が、こちらの道場に押し寄せられます。
道場で指導するほか、ホテルなどにも出張で出かけられて、侍・忍者ショーを行うそうです。そうすると、外国人から喝采を浴び、喜んでもらえるのです。
◎日本文化のニーズ
もちろん、外国人にも侍や忍者の衣装を着けてもらいます。完全なエンターテイメントになっているのです。剣道や居合道など正式な武道では、ここまで出来ません。でも、殺陣なら気軽に出来るということです。
うまいところに目を付けたのです。海外から日本へ来る外国人観光客は、まだまだ増えています。日本製品を買うだけでなく、こういった日本文化へのニーズもこれからどんどん増えて来そうです。外国人喜びそうなビジネス、まだまだありそうです。しっかり探しましょう。
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