◎初の植物園での取材
大阪市内にある有名な植物園を取材しました。ボクの取材対象は、基本中小企業です。ある人の紹介で植物園の取材となってしまい、どんな取材をしようか?頭を悩ませながらお邪魔しました。
なかなか、大きな植物園です。公園の中にアポ時間前に入っていましたが、広すぎて事務所のある施設まではなかなかたどりつけません。スタッフの方に案内してもらい、ようやく事務所にたどり着けました。
◎中小企業にどう発信?
早速、館長さんにインタビューさせてもらいました。多彩なイベントを開催されておられ、企業にスポンサーになってもらっているなどを話され、企業との関連をアピールされます。
でも、その大半は大企業であり、中小企業の出る幕ではなさそう。この植物園にしかない珍しい植物の話もしてもらいました。うーん、でも中小企業の経営にはほとんど結びつきそうにはありません。
◎館長さんが案内
館長さんにいろんな角度から質問を投げかけましたが、中小企業と植物園の接点がなかなか見つかりません。まあ、とりあえずは多彩なイベントを紹介して中小企業の社員の福利厚生に植物園見学に役立てもらえれば。そんな雰囲気になっていました。
時間も押しているので、とりあえずは写真撮影をすることになりました。植物園の中を館長さんに案内してもらいながら、写真映りの良い場所を探しました。
◎やはり自然は凄い
でも、館長さんは植物のプロですから、目に入る植物をボクに次から次と説明してくれます。「人間の考えるようなことはすでに植物はやっていますよ。環境に合わせて生きる力は、人間以上です」と。
やはり、自然は凄いです。人間以上の知恵を発揮して生き延びているのです。さらに、暑くて水がない環境になると、植物はみんなサボテンのような形になりますと教えてくださいました。
◎長生きの環境は厳しい
そうか、遺伝子の影響も大きいが、環境によって植物のカタチも変化するのか?これって、人も同じでは…。氏より育ち。この言葉が頭をよぎりました。
また、館長はこんなこともおっしゃいました。「厳しい環境で育った植物の方が長生きします。良い環境の植物はダメですな」と。
うーん。この言葉も奥が深そうですな。人は住みやすい、良い環境を求めます。夏は涼しく、冬は温かくして過ごしたいと。
◎楽したらアカン
でも、これが結果としては長生き出来ない要因かも知れません。ボクらの時代は、クーラーもありません、冬は火鉢ひとつで家族が過ごしました。夏はアセモだらけ、冬はシモヤケ。うちの母は96歳まで長生きしました。
楽したらアカンのです。多分、エアコンで育った今の若者は、そんなに長生き出来ないように思えます。館長の言葉は“神の声”のようでもあります。
◎生き方が学べる
環境が植物を育てるように、環境が人を育てるのですね。そこで、ヒラメキました。中小企業の人材教育の場所として、植物園が良いのでは!と。
植物を見ながら、楽しく自分の生き方が学べます。仕事も厳しい環境で苦労することで、スキルが磨かれ立派な職人になると思います。企業の人材育成を、ぜひ植物園でやっていただきたいと思いました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞