◎元気の秘密を探る新聞
ボクが発刊しています日本一明るい経済新聞は、よくに似た名前の経済新聞とは違い、この厳しい経済環境下でも頑張っている中小企業にマトを絞った新聞です。不況になると中小企業が大打撃を受けると言われますが、不況でも頑張っている会社は、たくさんあります。
日本一明るい経済新聞では、なぜ不況でも売り上げを伸ばし、利益を出しているのか?そこを社長さんのインタビューして、元気の秘密を探る新聞です。ただ、大学の教授のように、その元気の秘密を経営学として分析、解き明かすのではありません。
◎作業服の超優良企業
相手は忙しい経営者ですから、わずか1時間程度の限られた時間の中でも、元気経営の秘密を探らないといけないのです。ですから、この会社はなぜ元気なんやろか?必死で経営者にあれやこれや質問して、何とか秘密を聞き出そうとします。
先日、取材に訪れたのは作業服の会社でした。展示会の忙しい時間の中で、経営者にインタビューさせてもらいました。従業員は約200人、年商約200億円。実質的なずっと黒字経営続けておられる、まさに超元気企業です。
◎よう分かりませんな
「今、作業服で厳しいところが多いのに、なぜそんなに業績よろしいの?」とお聞きしました。そうしたら「確かに工場を海外にシフトしたため、この円安でえらいことですわ。日本市場ではその分値上げできませんからね」とおっしゃいます。
それは、分かります。それでも業績を伸ばしておられます。そこが一番聞きたい“キモ”です。その答えが、「よう分かりませんな」でした。「え!なんかあるでしょう」と、突っ込みました。
◎元気の秘密苦情処理?
そうしたら、「苦情処理への対応ですかな」と言われました。元気企業の元気の秘密が苦情処理とは…。ちょっと明るくないのではと思ってしまいました。
「苦情処理はそれぞれの社員に任せています。そこでお客様の苦情を直接聞かせて対応力を高めているのです」と。大手企業になると、だいたいはお客様相談室などを設けて、専門に対応しています。そうではなく、担当の営業マンが苦情を処理する仕組みです。
◎自由にやらせる
お話を聞いていると苦情処理だけでなく、お客様との値段交渉もかなりの裁量を社員に渡されたおられました。そう、社員に自由に仕事をさせておられたのです。
例えば、社員旅行も1年かけて社員が考えて実施しています。それには、会社はあまりとやかく言わないのです。自由にやらせているのです。
◎居心地の良い会社
手取り足とりの金太郎飴の社員管理よりも、自由に伸び伸びと社員の意志を尊重して仕事を任せる。そうすることで、社員のモチベーションを高めておられたのです。
「朝に会社へ行きたくなるような居心地の良い会社を目指しています」とおっしゃいます。100年続く元気な会社は、やはりどこか違いました。
その違いは、言葉ではなかなか表現できません。展示会で働いておられる社員さんを見ていると、皆さんニコニコ、楽しそうでした。精神的に豊かな社員を育てる。そんなにところに秘密があるように思いました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞