◎指先にオロオロハラハラ
指先ツイッターによるトランプ砲が、世界に大きな影響を与えています。とりわけ日本は、米国が最大の輸出先だけに、今後の指先にオロオロハラハラしているのが現状です。
こんな難しい状況の中でも、経営者のビジネスセンスが見え隠れします。やっぱり凄いと思ったのは、ソフトバンクの孫正義さんですな。トランプ氏が大統領選に勝利すると、いち早くトランプタワー詣でをして、トランプ氏に面会されました。
◎ソフトバンクとトヨタの違い
そこでなんと、総額500億ドルを米国内に投資し、5万人を雇用しますと主張されたそうです。トランプ氏も終始ニコニコ顔で、日本からやってきた腹の据わった小さな孫さんと楽しそうでした。
この後から、トランプ氏はトヨタをやり玉に挙げて、メキシコに工場をつくるのはケシカランと言い出しました。トヨタは慌てて、いやいや米国の雇用にも役立っているとアピール。でも、なんか言い訳がましくて多分、トランプ大統領には響いていないように思えます。
◎先手必勝
やはり創業者、孫さん偉い!立派ですな。先手必勝ですよ。安倍政権も指先にオロオロハラハラしていてはアキマヘン。いつまでもTPPに固執していては、後手後手に回ってしまいます。先に手を打たんとね。
まあ、そんなことでトランプ現象は今後、日本の中小企業にも影響を与えてくると思います。中小企業の米国輸出は、大半大手企業の製品の一部品です。でも、最近では自社商品を米国に輸出しようという元気な会社も出てきました。
◎ゆるめる工具
先日、取材しましたが作業工具会社さんは、ユニークな工具を開発、国内での販売実績をもとに米国市場でも、本格販売しようとされていました。昨秋には米国のラスベガスで開催された展示会にも出品されました。
この工具は、従来の工具とは逆転の発想で開発されました。通常は締めるための工具ですが、こちらは“ゆるめる工具”をつくったのです。確かの締めることも大事ですが、時には外したいこともあります。
◎ヒットの方程式とは
今までは、外すことを念頭に置いた作業工具はあまりありませんでした。そこに目をつけて、商品化されたのです。国内では大ヒットしました。
社長さんによると、そのヒットの方程式は「MPDP」と主張されます。マーケティング、パテント、デザイン、プロモーションが大事だと。ここをしっかりしておくと、商品は売れると言われます。
◎先にやられた!
日米貿易摩擦をやり玉にあげるトランプ大統領で、ちょっと厳しくなりそうな米国市場に、このMPDPの工具を売り込む戦略です。その社長さん、「先にやられてしまった。ほんまクヤシイ!」とおっしゃいます。
てっきり、ソフトバンクの孫さんに先越されたことかなと思ったら違いました。ピコ太郎のPPAPでした。ユーチューブで発信され、トランプ大統領の孫娘も大ファンだそうです。
◎MPDPとPPAP
社長さんはMPDP方程式の工具を世界に浸透させようとされているのです。その時にはピコ太郎のPPAPに先越されたいうこと。それが悔しくてならないそうです。
確かに、MPDPとPPAPどこか似ています。こんな軽いノリなら、日米の貿易摩擦もそんなに深刻にならないでしょう。ビジネスは先手必勝。中小企業はトランプのエースを引きましょう。
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