◎ぺットビジネス広がる
ペットブームが続いています。ボクの家にも柴犬がいますし、家の中にはネコちゃんもいます。鳥もいます。魚もいます。ペットブームを支える1人かも知れません。
そんなこんなで、日本一明るい経済新聞の取材でも、ぺット関連が増えています。ぺット病院、用品、ホテル、美容室とビジネスの領域が広まっています。
◎カワイイが売れない
その中でも、中心になっているのが、ワンちゃん、ネコちゃん、小動物など生き物の販売です。「カワイイ!」と、お店の周りには大勢のお客様が、子ネコや子犬の仕草に歓声をあげています。
でも、実際に購入してくれる人となると、そんなに多くはありません。
◎飼う不安もある
ぺットブームで値段が高くなったこともありますし、もう一つは購入したぺットが、うまく飼えるのかという不安もあるからです。購入したワンちゃんが夜中に吠えたり、噛み付いたりすれば、どうしようかと思ってしまいます。
◎心を育てたぺット
先日、取材しましたぺットショップの社長さんは、その問題点を解決する工夫をされていました。お店の看板には「心を育てたぺット販売」「愛情で育つぺット販売」と書かれていました。
早速、社長さんに取材です。心を育てる、愛情で育つとはどういう意味なのか?質問しました。その答えは、インプリントトレーニングという、聞きなれない言葉でした。
◎自分も人間??
インプリントとは、刷り込みという言葉で、生まれた時から人間と一緒に居ると、自分も人間かと思ってしまい、人間のような心が育つとおっしゃいます。そうすると、吠えない、噛まない、排泄も決められたところで、やってくれると言われます。
でも、これって以前からあるぺットの躾と同じではと思ってしまいます。社長さんは、「躾は悪いことをしたら叱る、条件反射です。でも、こちらは人間の子育てと同じで愛情を持って育てるのです」と。
◎アフターフォローもきっちり
ぺットに洋服を着せたり、人間並みの食事を与えたり、マシーンで運動させたりと、どんどん人間に近づいています。ついに、子育てまで人間と同じようになって来たのです。凄い話です。
こちらでは、販売したぺットで、自宅で飼っているうちに、野生化してくると引き取られて、もう一度インプリントトレーニングをされて人間並みに戻されます。すべて無料で、アフターフォローも行き届いています。
◎生産管理の専門家
社長さんは、このような教育をどのようにして思いつかれたのか?その答えは意外でした。元々は製造会社で生産管理の仕事をされていたそうです。
「生産管理は問題点と向き合うこと。問題になっている要因をつぶすのが仕事でした」と。ぺットも同じ、なぜ吠えるのか要因を見つけて解決すれば良いと明確です。
◎ぺットを知らない
生産管理で培った冷静な見方を、ぺットの教育に導入されたのです。この仕事をやられるまでぺットを飼ったこともなく、ぺットの学校で勉強したこともなかったそうです。
だからこそ、斬新なぺット教育方法を開発できたのでしょう。ぺットの勉強をされた店長も、社長のぺットの育て方には理解を示しておられました。ぺットが一段と人間に近づいて来ました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞