ゲンブ(TEL;06・6229・1840)は、クリーニング店向けの洗剤や仕上げ剤などを提供する。最近では消臭剤や化粧品分野にも進出、今後は“洗い”をキーワードに事業領域をさらに拡大したい考えだ。
第一工業製薬のグループ会社。そのルーツである洗濯石鹸「ゲンブ石鹸」は、100年以上の歴史を誇り、今もファンを持つ。現在は業務用の洗剤、仕上げ剤などの加工剤をメインに約300アイテムを手掛ける。
大手クリーニング店向けには、洗いのノウハウを活かして、よりキレイに効率的にクリーニングするシステム指導まで行う。街のクリーニング店にゲンブ商品が浸透し、親しまれている。ホテル、病院、飲食店のリネンサプライ向けにも展開。業界トップクラスの存在。
最近では、排水処理施設用薬剤を手掛ける「第一クリーンケミカル」を吸収。その技術を活用した業務用“消臭洗剤”を開発、「加齢臭などの消臭効果に役立っています」と古川宣浩社長。
また、「すざく路」を吸収して化粧品部門にも進出。「SU ─CROS」ブランドで、お砂糖生まれの高保湿成分を活用し、ふきとりタイプのメイク落とし、泡立てないジェル洗顔料の2種類を販売する。
「得意の界面活性剤の技術を利用して、新しい事業を創出したい」と、一般消費者向けの新商品にも力を入れ、次の柱を育てて行く考えだ。
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