『頭、目、耳でメディア戦略考えよう！』(Free)

2017年5月13日

◎再放送出来るテレビ

連休の昼間、テレビを見ていると再放送の番組がたくさんあります。あまり、普段はテレビを見ていないので、見落とした番組を見られるのは嬉しいことです。
新聞記者出身のボクにとっては、羨ましい気持ちも時々します。新聞の場合は、いくら良い記事を書いても、一度掲載されると同じものが2度と掲載されることはありません。

◎2度掲載出来ない新聞

折角の良い記事でも、たまたまその日のニュースが多くて、小さな扱いになり、半分近くがボツになってしまうこともよくあります。でも、ボツになった部分を含めて、もう一度掲載してもらえることはありません。
テレビのドキュメントなどは面白ければ、何回も再放送され、さらに古くなると、アーカイブとして日の目を見ることもあります。新聞記事は、基本再掲載はありえません。誤った記事をお詫び訂正する時だけ、再掲載出来るのです。

◎新聞、テレビ、ラジオに関わる

同じメディアでも、テレビと新聞では情報発信の仕方、ツッコミの内容も大きく違います。新聞記者は、そのニュースの内容が中心で写真や絵はそれほど重視しませんな。ところが、テレビはニュースの内容だけでなく、映像を同レベルで重視します。
ボクは今、テレビとラジオの番組を持っているので、新聞、テレビ、ラジオの違いが分かり、勉強にもなります。新聞はあくまでも内容、表現、理屈が問われます。ラジオも内容、理屈が重視されます。一方、テレビは目に訴える部分が大きい。

◎テレビは映像重視

まず、頭で読み取るのが新聞とラジオ。ちょっと待って、ラジオは耳でしょうと思われますが、文字を読んで考える新聞と同じで、聞くことは頭で考えることでもあります。
一方、情報量の多い画像を目で読み取るのがテレビです。全てがこうだとは言えませんが、だいたいこんな雰囲気です。だから、テレビの取材ではどうしても映像に訴えることを考えてしまいます。

◎怒られそうな撮影

新聞の取材では、内容を総合してインパクトのある見出しを考えます。テレビのロケで時々感じるのですが、美味しそうな料理を撮影してもらうのに、カメラマンとディレクターさんは、すごい時間をかけてこだわります。
そう、視聴者に訴える映像に時間をかけられます。新聞取材ではボクなんかは、インタビューの後、割に簡単に写真を撮ります。テレビのカメラマンさんには、怒られそうな手の抜きようです。

◎声が出ないで収録

ラジオでは、音声です。音が勝負です。先日は風邪をひいて声が出なくなり、たまたま収録と重なってしまい、えらい目にあってしまいました。ラジオで、声が出ないとどうしょうもありません。
高井アナに助けてもらい、なんとか収録できました。新聞記事は少々の風邪でも原稿はかけます。テレビもある程度映像でごまかせます。ラジオは声がないとどうしょうもありませんでした。

◎メディアの特色を知る

メディアの特色を知ることも大事です。情報の内容を頭、目、耳で訴えるのか？企業の情報発信したい内容を精査し、最適なメディアを選択。見出しか、映像か、音で訴えるか、その方法をしっかりと考えてもらいたいと思います。