◎急増する外国人観光客
観光目的にした観光客の急増に、ビックリしています。今まで、海外からの観光客を増やさなければと、いろんな工夫をされて来ましたが、ほとんど効果がありませんでした。
それが、一気に増えています。観光客向けに新しいサービスをしたとか、そんなものはほとんどありません。円安やビザの影響もあるでしょうが、すごい勢いで増えているのです。
◎潤う大阪経済
大阪市内では、百貨店の売り上げもインバウンド需要で、すこぶる好調です。外国人客を当て込んだホテル建設も増えています。ホンマに外国人客のお陰で大阪経済が潤っています。
中には、このインバウンド需要はいつまで続くのか?と冷ややかな見方もあります。それでも、欧州の国々に比べると、観光需要はまだまだ小さい規模です。
◎欧州はもっと凄い
年間の観光客数は、フランス8000万人、スペイン6800万人、イタリア5000万人です。
日本はまだ2400万人。欧州各国では、その国の人口以上の人数が世界から観光に来ているのです。日本なら、1億20000万人以上の観光客がきてもおかしくありません。
今まであまりにも、外国人観光客が少なかったので、2400万人でビックリしているのです。欧州の国に比べると、日本への外国人客はまだまだ少ないのです。
◎外国人労働者はリスク
少子高齢化で日本の人口は減少傾向にあります。でも、良く考えると日本の人口が減った分を、こうした外国人観光客で補うの一つの方策かも知れません。
今までは、外国人労働者を日本に入れてカバーしようという意見もありました。でも、テロの問題を含め、外国人労働者を導入するリスクも少なくありません。
◎観光客で賑わうニッポン
日本の生産性を考えると、観光客と労働者は全く違うと突っ込まれそう。でも、労働者は日本のお金を持って帰ります。一方、観光客はお金を落としてくれます。こんな良いことありませんな。個々の観光客の滞在日数はそれほど長くはありませんが、次々と波のように押し寄せて来ます。
今の大阪の心斎橋のように、全国各地に大勢の外国人が訪れるでしょう。観光地、主要都市が外国人で賑わうのが常態化しそうです。
◎オシボリ、ウオッシュレット
そうなるためにも、日本はもっと外国人観光客に対して、適切なサービスをしなければなりません。先日、外国人のお話を聞いていて、まだまだ外国人観光客向けのサービスができていないことを教えられました。
「日本はオシボリ、ウオッシュレットなど世界にない素晴らしいサービスがあります。でも、外国人から見ると、凄く不親切なこともいっぱいあります」と、おっしゃいます。
◎お茶間違ってお酒を
コンビニのお茶を買おうと思っても、すべて日本語表記。間違って、お酒を買ってしまう外国人も少なくありませんと。
英語表記は、サントリーだけですよと言われました。また、ウオッシュレットも、素晴らしい商品ですが外国人には使いづらいと。
◎ボタンの意味分からん
大、小、止など操作ボタンは全て漢字なのです。日本人の我々は、全く違和感ありませんでしたが、確かに外国人にはボタンの意味が分からないので困ると思います。
日本の薬や化粧品もまだまだ日本語表記が圧倒的です。外国人には不親切と指摘されます。サトウ製薬だけが、裏を英語にされたので助かっていますと、言われます。
確かに、日本人では気づかないのでしょう。電車の切符も、ほとんど日本語表示だけで、外国人が迷っておられるそうです。
◎新幹線の切符も日本語表記ない
新幹線も切符もほとんど日本語だけで。切符を持ってうろうろ迷っておられる外国人が多く、「私が時々助けてあげています」と、言われます。
町の交番も「KOBAN」と書かれています。外国人のためにも、「POLICE BOX」と書くべきでしょうと指摘されました。確かに、確かに、外国人には不便なことまだまだたくさんありそうです。
◎日本の魅力に気づく
自然を崇拝する日本人の精神性、おもてなし、寄り添う心、日本の自然環境など日本には素晴らしいものがいっぱいあります。ようやく外国人が本当の日本の魅力に気づき始めたところです。
インバウンド需要はいつ終焉するのか?と心配するよりも、まずはもっと外国人をもてなす方法を真剣に考えるべきでしょう。
◎外国人観光客で成長
日本の人口を上回る観光客が来ることになれば、日本の町は賑わいます。過疎化も解消、外国人観光客で成長するでしょう。モノづくりばかりに目を奪われずに、観光産業にもっと力を入れるべきだと思います。観光立国ニッポンを目指しましょう。
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