◎米国で新ビジネス誕生
スタートアップ、ベンチャーでは、新しいビジネスを考え、なんとかモノにしようと日々大変な努力しています。何もなかったところに、新しい市場を作り上げ、ビジネスにしようととされているのです。
米国では、FB、超小型カメラ、白タク、民泊、電気自動車と、まだ若い経営者が新しい市場を開拓、今では世界的な企業に成長しています。でも、日本では、そういったニュービジネスでの成功者が、あまりいません。
◎大企業との棲み分け
なぜ、日本では出て来ないのか?いろいろ理由はあると思いますが、その一つに大企業との棲み分けにあるようです。
米国では、スタートアップ企業が発想したビジネスを大企業はあまり真似ようとはしません。そこには、最初に考えた人に敬意を払う、ベンチャー精神を大切にする気風があるようです。
◎最初に考えた人に価値
儲かるから、うちもやったろうと、大資本をバックにそのビジネスを真似ることが、極端に恥ずかしく思えるのです。だから、真似るよりもその会社をM&Aで買収する方が良いのでしょう。
最初に考えたビジモデルにこそ価値があり、それを真似ることがいかに恥ずかしいことか。そういう文化が根付いています。
◎大手家電、中小企業のモノマネ
でも、日本は平気でスタートアップ、ベンチャー、中小企業の考えたビジモデルを真似ています。大手家電の商品では、中小企業の商品を真似てヒットしたものも少なくありません。
先日取材したベンチャー企業さんも嘆いておられました。ICタグ活用して、小学生の通学を見守るビジネスです。
◎ICタグで通学を見守る
10年以上も前から始められ、今では全国で約300校で導入さています。でも、社長さんからこんなことを言われました。
「ある大手企業の方が来られて、ICタグの見守りビジネスを教えて欲しい」と。社長さんにすれば、大手企業とコラボすればさらに発展出来るのではと思われたのでしょう。
◎大手企業とはそんなもの
そこで、このビジネスのノウハウを話されました。そうしたら、なんとその大手企業が自分の経営資源を活かして、勝手にやってしまわれました。今では完全な競争相手になってしまわれました。
「大手企業とはそんなものですよ」と嘆かれます。というより、諦めておられます。だから訴訟とか、そんなもので対抗しようとはされていません。
◎米国で恥ずかしい企業文化
それよりも、何か新しいアイデア、工夫で対抗しようとされていました。確かに大手のブランド力には、パワーがあります。でも、よそが考えたビジネスアイデアをパクルのは恥ずかしいと思います。
最近の神戸製鋼、東洋ゴム、東芝など日本の企業は収益を上げるために、なりふり構わずに儲けようとします。でも、米国では人が考えたものを真似るのは恥ずかしいと思う企業文化があるようです。
◎大企業のパクリを批判しよう
日本には、昔は恥の文化がありました。メディアは若者の恥ずかしい行動を批判します。同じように大企業のパクリ、ウソなどをもっと批判すべきです。今の日本企業にこそ、恥の文化が必要だと思います。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞