◎儲けることが常識
ビジネスでは、時には常識を破ることも必要です。でも、普通の発想では、常識なかなか破れません。例えば、利益出さないとやって行けない。これは常識です。
だから、皆さんは利益を出すことに必死になります。どうすれば、利益を上げられるか?ちょっとでも増やせるか、まず儲けることに頭を使われます。
◎月謝取らない??
また、市場もお客様がたくさんおられる大きい方が良いのも常識。魚がいないところで、釣りをしても魚は釣れませんからね。
だから、魚がいっぱいる大きな池で魚を釣ろうとされます。これ、全て常識です。
先日取材でお邪魔した進学塾では、これまでとは全く真逆、まさに常識を破るビジネスを展開されていました。まず、塾の月謝です。月謝は取られません。え!無料。そうタダで教えてもらえます。
◎3カ月無料で受講
なんと3カ月無料で受講できる仕組みを導入されたのです。エステサロンなどではお試しで、1回だけ無料、半額などのサービスは見かけます。
進学塾でも、見学兼ねて1ー2回は無料はありそうです。でも、3カ月間無料というのは聞いたことありません。
◎やる気のある生徒を集める
たぶん全国的にも初めてのケースだと思います。なぜ、3カ月も無料という学生には嬉しい、塾側にとっては儲からない仕組みを考えられたのか?
「やる気のある生徒を集めたいからです。英語は継続すれば成果が出ます。でも、やる気がない学生は要りません」と、きっぱりおっしゃいます。テストをして合格点に達しない生徒はゴメンなさいで退場してもらうそうです。
◎学生のモチベーション高い
3カ月の間に、毎週の単語テスト、確認テストに合格しなければなりません。そうすると、やれば出来ることを実感でき、英語が楽しくなるいわれます。
現在、教室には約50人が通っておられます。やれば出来ることを実感した生徒が大半。全員にやる気が伝播しており、モチベーションは高いのです。
◎楽しく通える塾
塾としては、3カ月は収入が入りません。でも、残った生徒はやる気があります。楽しく通える学生です。だから、よほどのことがない限り、塾をやめません。長く続きます。
一方、塾に通う生徒の対象を、ある有名な公立高校にターゲットを絞っておられます。どこの高校生でも受け入れるのではなく、ある学力レベルの学生を対象されているのです。
◎対象校を絞る狙いは
新聞などに織り込むチラシを見せてもらいましたが、○○高校の学生さん対象と大きな文字がありました。塾の経営、効率からいうと、1人でも多くの学生を集めたいところです。
でも、あえてそれをされていません。なぜ、学生を絞るのか?その狙いをお聞きしました。
◎レベルを合わせる
「うちの塾にあった学力レベルを持つ生徒が欲しいです。教えがいもあり、塾生全員が同じレベルですと教えやすいです」と。やる気のある塾をつくることで、センター試験で40ー60点レベルの学生が、160点までアップする生徒もあると言われます。
このほか、教室には50インチのモニターなど設備にもお金をかけられます。生徒数も順調に増えています。
◎利益は後からついて来る
利益は後からついて来る。塾経営にもこの考えが当てはまります。目先の欲より、将来の利益を目指して行きましょう。
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