◎ただただ面白いものを
新聞記者を長くやって、どんな勉強ができたか?恥ずかしながら、あまり勉強になりませんでした。ただただ何か新しいもの、珍しいもの、面白いもばかりを求めてきたような気がします。
新聞記者に成り立てのころ、さあ今からどこでもエエか出て行って、なんかニュースを拾って来い!デスクに言われて街ブラしますが、どこにもニュースらしきものありません。
◎まさか!と思えるネタ探し
会社へ戻って、何もありませんでしたと返事。デスクは半笑いして、アホ!どこ見とんねん、どやされたものです。そんな繰り返しをしているうちに、ニュースのつかみ方のコツ、何が面白いネタ、段々分かって来たように思います。
犬が人間を噛んでも記事にならないが、人間が犬を噛んだら記事になる。新聞業界で良く言われるニュースの感覚です。みんなが、え!まさか!と思えるようなネタを求めてます。
◎社長さん自身も気づいていない
だから、ボクが発行しています日本一明るい経済新聞でも、え!そんな会社があるの!と言ってもらえる会社を求めて、日々東奔西走しています。よそのメディアが取り上げていない面白い会社を探し出すようにしています。
社長さん自身も気づいておられない面白いニュースを掘り起こす。これがボクの今の仕事です。先日、取材しました防水工事の会社さん。社長さんは、新聞に取り上げてもらうようなこと何もありませんと、いたって謙虚でした。
◎貸し工場の事務所
駅から離れた本社事務所まで来ていただくのは申し訳ないと、迎えに来ていただいた駅前の喫茶店でお話しませんかと言われました。でも、ボクはやはり本社事務所の雰囲気も見たいので、ぜひ事務所へ連れて行って下さいと頼みました。
社長さんは、納得されて駅から15分程度の事務所まで車に乗せて行ってくれました。東大阪の工場が並ぶ場所。事務所は貸し工場の一角にありました。よくある雰囲気です。
◎びっくりのキレイな事務所
社長の後ろを歩いて、事務所に入らせてもらいました。びっくりです。驚くほどキレイ、オシャレな雰囲気。観葉植物が並び、間接照明、オフィスビルのIT企業のような事務所です。
「キレイな事務所ですな、びっくりしました」と話すと、喜んでくれました。そして、取材に入りました。防水工事の特色は?サービスの強みは?など矢継ぎ早に質問しましたが、答えがイマイチ面白くありません。
◎事務所キレイが面白い
こちらも、徐々に焦ってきました。何か面白いことされてないか?そこで、気づきました。事務所がキレイということです。
普通、防水工事業者でこれほどお金と時間をかけてキレイにされているところは見たことありません。これが一番の面白い点ではないかと。
そこで、この事務所をオシャレにしたきっかけ、その効果をお聞きしました。そうしたら、スタッフが現場でも掃除を徹底するようになった。就活に来た学生がキレイな事務所に驚いた。さらに、取引先の信頼もより強くなった話されました。
◎地道な取材が大事
とくに、防水工事業者のイメージでは、事務所もそんなキレイな感じはあまりしません。オフィスをキレイにしたことが、会社の元気づくりにつながっているのです。
社長さんも、事務所がキレイことも、会社の大きな強みと気づかれたようです。駅前の喫茶店ではなく、時間をかけて事務所を見せてもらったのが良かったです。
やはり、足を使って現場へ行くと、面白いネタが拾えます。こうした地道な取材が大事と再認識させてもらいました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞