81歳の音響ベンチャー社長が、SNSでメンバーを集め、陶器職人との合作で音響装置の商品化に取り組んでいる。平成30年にも発売を計画、異業種参加の新商品に期待がかかる。
京都府精華町のけいはんなプラザラボ棟に拠点を置くタイムドメイン(TEL;0774・95・5060)。 社長の由井啓之さんは、オンキヨーでオーディオスピーカーの開発に取り組んだ後、独立。約40年のキャリアを持つスピーカーの開発者。
現在は、筒状のYoshii9 MK2と小型のTIMEDOMAIN mini をメインに販売、今も音響マニアから幅広い支持を得ている。本社に常駐するスタッフは数人。由井社長はメール、スカイプ、フェイスブックを操り、プロジェクトごとに「この指とまれ」とメンバーを募集する。
東大阪、シカゴ、中国企業とも連携して商品づくりをすすめるネットワーク“分散型”の企業形態をとる。開発中の新商品は、こうしたネットワークを活かして岐阜県中津川市の窯元と取り組んでいる陶器製のスピーカー。
心臓部の振動板はタイムドメイン製、デザインなどは陶器職人。ハイテク音響と日本の工芸の融合による世界にない音を目指している。来年からの発売を計画。「陶器は音響材料の素材に適しており、箱型スピーカーより当社ならではの筒型や卵型に魅力がある。理論もしっかり訴えていきたい」とフェイスブックでの情報発信に力を入れている。
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