◎超びっくりのお仕事
取材では、変わったビジネスをされている方に出会います。先日、取材したのは超びっくりのお仕事をされている方でした。
たまたま、サブカルチャーである「おたく」をビジネスにされているベンチャー企業にお会いして取材。取材後に、「何か変わったことをされている会社があったら教えて下さい」と、お話したところ、紹介いただいたのが、こちらでした。
◎表札、看板何もない
お邪魔したのは、大阪市内にあるマンションの一室でした。 表札、看板などは何もありません。ドキドキしながら、教えていただいた部屋番号のインターフォンを鳴らしました。
出ていただいたのは、まだお若いキレイな女性でした。部屋に入らせていただくと、鏡がありカツラや衣裳などが掛けてありました。
◎大阪の笑いがきっかけ
今回の取材相手は、全国でも珍しい女装メイク師さんでした。男性を女性に変身する女装メイクの専門サロンを運営されておられます。
そのきっかけは、大阪らしい“笑い”でした。当初は、芸大を卒業され現代画家を目指しておられました。たまたまお友達の男性から、「遠方から友人が大阪へやってくるので、なんかビックリさせて笑わせたい」と相談を受けられました。
◎女性に変身したい願望
そこで、この男性に女性変身を持ちかけられたのです。そこから、男性には女性に変身したい願望のあることを気づかれ、ビジネスしようとされました。
しかし、最初は女装メイク師の存在すら誰も知りません。宣伝ポスターやチラシを作って、ポスティングされたそうです。
◎2時間かけて女装
ニューハーフのような女装を常時されている人向けの、専門メイクさんはおられます。一方、こちらは普通の男性が対象です。人生で一度だけ女性になってみたいと思われる方が来られるのです。
予約制で1日2人の限定。お客様の人生にフォーカスされ、約2時間かけて女装メイクとカツラ、衣裳などを提供されます。
◎学生から大学教授まで
女装が完成すると、写真撮影もしてもらえるそうです。料金は3万円です。メディアで取り上げられたこともあり、月に多い時には20ー30人のお客様が来られるそうです。
お客様は学生から大学教授、医者、経営者まで、年齢は10代から70歳代と幅広く、東京や九州からも来られるそうです。
◎若返りの効果も
男性が女性に変身することで、客観的に自分を見れるようになります。これを学術的にはメタミンチ効果というのですよ、と教えてもらいました。
「来られた時は不安そうですが、帰るころは皆さんハツラツとして元気になっています」と。確かに若返りの効果もあるそうです。
◎親子で女装に来る
高校生の息子を連れて、親子で来られるお客様もあるそうです。若い頃から女性の気持ちを知っておくと、大人になっても女性を大事に扱えるという“親心”だそうです。
人生一度だけの女性に変身を謳い文句にされていることもあり、リピーターのお客様はあまりないそうです。さらに、最近では「人間ラブドール製造所」を本格的に立ち上げられました。
◎今度はラブドールメイク
今度は女性を人形のように見せるラブドールメイクだそうです。新しい変身サービスに次々と挑戦されています。
ボクが貧しい子供の頃は、「ヘンシン!」と言って遊びました。豊かな時代は、大人が遊ぶ変身願望のビジネスが成り立つようです。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞