◎産業用を消費者向けに
産業用の資材には、色んなものがあります。一般消費者向けとは違い、機能性を重視したものが多いです。破れにくい、長く使えるなどの特色が大事。一方、オシャレはあまり意識されません。
そんな産業用の資材ですが、最近、本来の工場などで使うだけでなく、一般消費者向けに使えないか?と知恵を絞る中小企業が増えています。産業用の需要が落ちていることもあり、経営者さんが何か新しいことに前向きになっているからです。
◎セメント袋が変身
セメント袋などをつくっている会社さんでは、その袋紙を活用して、一般消費者向けにのユニークな商品を次々と開発されています。強いクレープ紙と呼ばれる紙を活用されました。
さらに、梅干し工場から排出された梅の種を焼却炭化して、紙にすかれます。ちょっと黒っぽい感じの紙に仕上がります。
◎オシャレな紙に変身
その紙で、ブックカバーやしおりなどをつくられました。デザイン性を重視されたことで、オシャレな紙となり人気を呼んでいます。
最近では、電線の束を包む包装材を活用され、野外でゴザの代わりに使用出来るピクニックラグも開発されました。若い家族連れに喜ばれているそうです。
◎配管メーカーが玩具
工業用品でもオシャレに変身すれば、若いお客様に受け入れられるのです。
先日取材したのは配管メーカーでした。ガスや水道管などの金属配管をつくっておられます。その会社が新たに始められたのが、ブロック玩具でした。
◎配管を模したブロック
レゴのような小さなパーツを組み立てて、動物や自動車などをつくるのです。ただ、パーツのカタチが、配管メーカーら小さな配管を模したものでした。
四角ばらずに丸いので、柔らい感じがします。パーツはカタチ、サイズ、色と合計110種類あります。色んな方向に自由につなげ、クマのキャラクターなら首や腕も動かせる。
◎3歳から103歳まで楽しめる
3歳から103歳まで楽しめるブロックで、幅広い層への普及を目指しておられました。保育園児の知育玩具のほか、高校生ではコマ撮りした映像作品を発表するなど多彩な使い方が出来るのも魅力だそうです。
クマやキリンなどの動物やロケットなどが作られる各種のキットを用意。キットの価格は1000円から。国内での販売店舗今年中に200店舗に増やされます。
◎玩具の知名度を高める
3月には福岡市内に直営店を開店され、本格販売への体制を整えておられます。2月にはドイツの展示会にも出展されました。
今後は欧米、アジアにも販路を拡大、「玩具の知名度を高め、配管の大切さを訴えたい」と話しておられます。配管も発想変えると、新しい商品に生まれ変わることができるのです。
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