◎取材で養鶏場を訪問
先日、取材に訪れたのは養鶏場でした。そう頻繁にはありませんが、時々地方の取材で養鶏場を訪問します。大阪周辺でも、ちょっと遠隔地あたりに養鶏場があったりします。
まあ、匂いの問題もあり、街中では出来ませんからね。だからこそ、人里離れた山の中にあったりするのです。養鶏場のビジネスも単純なように思われますが、これもなかなか経営力が問われます。
◎健康管理を徹底
平飼いにされているところ、ゲージ飼いにされているところ。飼料にビタミン、ミネラル、健康食材を混ぜておられるところ、水も活性水などこだわりの水を提供されているところ。いろいろとあります。
一方、管理に気をつけておられるところもあります。温度計、湿度計に頼らずに、毎日同じ時間に鶏舎を訪れて、ニワトリの鳴き声、動作を確認して、健康管理を徹底されているところもあります。
◎自動で餌が運ばれてくる
先日、お邪魔した養鶏場は、今までのところとは、また違った独自の取り組みをされていました。飼い方はゲージタイプで、これはよく見かけられるものです。でも、よーく見るとちょっと違いました。
まず、餌を入れているところがベルトコンベヤーのようになっており、自動的に動いているのです。人が餌をやらなくても、自動ラインで餌が運ばれてくる仕組みです。
◎自動でたまごが運ばれる
そのゲージの横には、チューブのような管があり、水がポツポツと落ちていました。「これは自動給水器です。ここを突くと水が出てきます。ニワトリはそのことを知っており、喉がかわくとくちばしで突いて水を飲んでいます」と。
なるほど、この自動化ラインにはびっくりです。さらに、ゲージの下にもコンベヤーがあり、産んだたまごは、自動的にコンベヤーベルトに乗って仕分け工場まで自動搬送されます。
◎ストレスでたまご産まない
驚くべき自動化設備です。5000羽もいる養鶏場ですが、人手をかけずに飼育できているのです。コストを掛けずに管理できると思っていたら、もう一つの自動化による効果がありました。
それは、病気にならない健康なニワトリを飼育できるというメリットでした。「ニワトリは大変臆病でして、人が入ってくるとストレスが高まり良いたまごを産まなくなります」と、言われます。
◎臭わない発酵たい肥
さらに、パッケージも通常の樹脂容器だけでなく、ネットに入れた売り方もされていました。取材を終えてそろそろ帰ろうと思った時に言われたのが鶏糞でした。
この鶏糞を2年間熟成させた、発酵たい肥をつくっておられました。ちょっと見せてもらいました。全く臭わないこだわりのたい肥です。
◎循環型農業にも挑戦
このたい肥を地元の農家や丹波篠山の黒豆農家にも提供されていました。大変、評判が良いそうで、農家の皆さんも喜んでおられます。
今後は、農家から規格外の黒豆を引き取り、餌にすることも検討されています。まさに、循環型農業にも挑戦されておられました。
農業も若い人が継ぐようになり、農業の仕方も大きく変わって来ました。養鶏場の経営も若い人がやられることで、大きく変わりそうです。養鶏場の経営革新が進んでいました。
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