機能とファッション融合
デュポンと環境対応素材
V&A Japan(06・4256・8630)は、機能性とファッション性を融合した生地素材で世界に挑戦。デュポンと共同で環境対応型の新素材を開発、直営店でTシャツ販売を始めるなどオンリーワンの繊維ビジネスを展開する。
大阪市西区京町堀に本社を置き、この5月で創業8年を迎えた。社員14人で年商約20億円。国内だけでなく世界の有名アパレルメーカーが注目する繊維の素材開発会社だ。
「繊維素材の豊富な知識とキャリアを持つ技術開発集団です。従来の日本の繊維事業とは異なるビジネスモデルを構築したい」と宮本淳社長。防水、防汚などの機能性とファッションを合わせ持つ繊維素材を地方の紡績、織機、染色業者と一体となって開発する。
供給先の8-9割は、海外有名ブランドのアパレル会社だ。商社を経由せずに産地、供給先とダイレクトでビジネスするのも大きな特色。
昨年には国内セレクトショップを買収、自社開発の機能性素材を活用したタウンウエアを商品化し、直営店で販売する。
4月からデュポンと共同開発した180日で生分解するポリエステル素材のTシャツを発売。「使用後のTシャツをお店でポイント交換して回収、堆肥化し綿花を育てるまでやりたい」と環境にもこだわる。
今後はアジア市場から欧州、北米市場へと販路を広げ、10年以内にも60億円の売り上げ目指す計画だ。
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