◎知り合った経営者に取材
日本一明るい経済新聞を発行していてよく聞かれる質問が、「そんな面白い中小企業をどのようにして探されるのですか?」という質問です。もちろん、自社の強みを売り込みに来られる人もいます。でも、それだけではありません。
講演会や異業種交流会、セミナーなどいろんな機会で経営者さんに出会います。そんな名刺交換やちょっとした立ち話で面白いと思うと、改めて取材に行かせてもらいます。
◎大規模なフェスタ
先日、取材でお邪魔したのは、そんな出会いからでした。作業服、作業用品、事務服などを売っておられる会社です。枚方地区を中心に販売されていますが、面白いと感じたのはイベントでした。
昨年創業50周年を迎えられ、それを記念して今年から大阪市内で大規模なフェスタを開催されます。9月13日午前10時から午後5時まで大阪市北区のグランキューブ大阪3階イベントホールです。
ボクが取材で訪問した時、展示会の直前で忙しくされていましたが、わざわざ時間を作っていただきました。
◎仕入先とお客様巻き込む
出展企業は約100社。その半分は仕入先の作業服メーカーさんですが、残りの半分がお客様様でした。現在、1万社以上のお客様を持っておられ、その中には食品や生活用品などを扱っているお客様もたくさんおられます。
そんなお客様にお声掛けされ、出展してもらったそうです。イベント当日は、業者や一般の人など合わせて約2000人のお客様を見込んでおり、売れる可能性が大いにあります。
◎ルーチンではない仕事
会場では和太鼓の演奏、チアダンス、ゴルフレッスンセミナーなどで、入場者を集めようとされていました。なにしろ初めての大規模なフェスタです。期待と不安で忙しそうにされていました。
でも、こういうイベントも、時には必要だと思います。通常のルーチンの仕事では、どうしてもマンネリになり、ついついおざなりの仕事してしまいます。
◎実践の人材教育
こうしたフェスタをやろうとすると、出展社の募集、来場者の集め方、会場内でどんなショーをやるのか?社員みんなで知恵を絞り、考えないといけません。社内が1つにまとまります。また、普段あまり目立たない社員が活躍したりもします。
社員教育のコンサルを呼ぶよりも、実践で社員教育にもつながります。「このイベントをやったから会社が儲かる訳ではありません。取引先への感謝の気持ちでやっています」と言われます。
◎会社にインパクトを
こちら会社は、地域密着を掲げて、絞り込んだエリアでの深堀りの経営をされています。でも、その中で、非日常的なフェスタに挑戦されるのは、非常に意義深いことでもあります。
日常の仕事を離れた何か新しい取り組みは、社内の活性化にもつながりそうです。儲からなくてもメリットは大きいと思います。時には、イベントをやって会社にインパクトを与えましょう。元気になると思います。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞