◎時代とともに店舗も変化
時代とともに、店舗も大きく変わって来ました。昔は基本的のお店が少なかったです。商品も少なく、すぐに品切れになります。売ってやるというの姿勢がありありでした。
商品だけではありません。サービスもです。散髪屋さんでは30分ー1時間待つのは当たり前。まあ、世に中全体がゆっくりの時代ですから、待つ方も怒ることなかったです。家にないテレビが見られるので、これ幸いとテレビ観戦していました。
◎街に溢れる整骨院
今はどうですか。町にはいろんな店が溢れかえっています。何でもあります、お金を出せば何でもしてくれます。先日、取材でお邪魔したのは整骨院でした。
整骨院は、高齢社会の中であちこちにできています。繁華街や駅前などによく見かけます。さあ、自分がどちらの店で治療を受けようか?たくさんあり過ぎて本当にどこが良いのか、見つけるのが大変です。
◎便利の悪いところに立地
そんな競合の激しい整骨院だけに、お客様にとって交通の便利な駅前などにお店を出されるのが一般的です。でも、こちらの整骨院は駅から歩くと、20-30分もかかる便利の悪いところにありました。
住宅街の小高い丘です。住むのには良いかも知れませんが、整骨院へ来られる患者ですから、足の悪い方もおられるでしょう。立地環境としては、あまりよくありませんな。いやいや、かなり悪いところでしょう。
◎行列の出来る整骨院
でも、院長先生によりますと、多い時にはお店の外まで患者さんが並ばれるそうです。整骨院で行列の出来る店。あまり聞いたことありません。
「凄い繁盛店ですね。儲かっていますな」と、はしたなく聞いてしまいました。その答えは、「それが…」と、おっしゃいます。え!なんで…と思ってしまいました。
◎ベジネス的には??
「ほとんどの人は1回で治りますよ。すると、もう来られなくなり、あまり儲かりませんな」と。なるほど、一発で治すのはビジネス戦略でいうとあまりよろしくないわけです。
それはそれとして、なぜこんな場所の悪いところにあっても、皆さんやって来られるのか?やはり、治療にありました。
◎身体の奥から温める
ラジオ波温熱治療器を活用して、腰痛、肘痛などから骨格矯正、筋膜リリース、頭痛などの治療に当たっておられます。腹筋を鍛えるなど加熱トレーニング、ダイエットにも用途を広げておられました。
「身体の奥から温めてくれる治療器なので、患者さんの症状に合わせて使い方も工夫しています」と院長さんはおっしゃいます。実はこの治療器、開発したメーカー以上に工夫して使っておられました。
◎使う側で工夫
今では、メーカーのセミナーにも講師として招かれ、ラジオ波温熱治療器の新しい使い方を提案、治療器の普及に貢献されているのです。開発するのはメーカーですが、使うのは整骨院です。患者に合った使い方をされていたのです。
今の時代、メーカー発想ではなく、消費者の発想が大事とよく言われます。院長さんは、この治療器の良さを知り尽くして、使う側の発想で用途開発されていたのです。
◎モノづくり企業にも役立つ
与えられた機械をそのまま使うのはではなく、もっと活かそうと創意工夫する。整骨院さんだけでなく、モノづくり企業にも役立つ発想です。
どんなことでも満足せずに、もっとうまくやれないか?創意工夫の大切さを学ばせてもらいました。ボクも腰痛気味だったので、この機械でちょっと治療してもらいました。腰が楽になりました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞