盛光SCM(TEL 06・6727・28 55)は、東大阪の町工場から空 間に必要な(NEED)な光(LIGHT) を重視した照明器具「NEEL」ブラン ドを展開、下請けからの脱却を狙う。 平成30年秋には東大阪市、近畿大学 と協力、オープンファクトリーイベン トを開催して住民と交流、新しい東 大阪MONOZKURIをアピールした。
東大阪市岸田堂西2丁目に本社工 場を持ち、照明事業、金型設計・製 造・販売のダイカスト事業を行うモノづ くり企業。その本社工場に平成30年1 0月28日に約720人の大勢の人が集ま り、工場と住民が交流を深めた。 東大阪市と近大が進める東大阪市 都市ブランド形成推進プロジェクトのオープンファクトリー「こ ーばへ行こう!」のイベ ントが開催。「7月に来 られてイベントに工場 を使わせて欲しいと。 協力するうちに、やる ならば工場は楽しい と思ってもらえる様 なイベントにしたい と協力しました」と、3代目社長の草場寛子さん。 当日は本社工場の1階、2階、5階を活用し、工場ガ イドツアー、アートギャラリー、ワークショップ、ライブス テージなど多彩なイベントが繰り広げられた。従業員5 5人のうち約40人がイベントに参加、工場の案内役な どを担当。東大阪市長、地元の製造業を担う経営者、住民約720人が参加、賑わった。
草場社長がこのプロジェクトに積極的に協力した背景には、 下請け企業の将来への危機感があった。受注先に依存する 経営体質、発展途上国の追い上げなど、「量から質へのモ ノづくりを進めなければ生き残れない」と。 売り上げが半減するなどの厳しい時期に社長 を継いだ草場社長は、工場の集約、複数の仕 事を受け持つマルチ人材の養成、ムダなスペースなくすなど の社内改善に取り組む。その一方で、下請けからの脱却を 目指して自社商品の開発に 乗り出し、製造 業だからこそ実 現できる照明器具 「NEEL」ブラン ドを立ち上げた。
工業デザ イナー喜多 俊之氏とコ ラボし、ア ルミ素材の 「ALED」シリーズを発売。2 年前からイタリアのミラノとホームである大阪 の展示会に出展、2018年グッドデザイン賞も 受賞。ブランディングづくりを 着々と進めている。 元々事務所として利用していた本社工場の2階 は、社員の手でショールームと商談スペースを兼ね たスタジオにリノベーションした。「今後は地元の企 業ともコラボし様々なインテリアプロダクトなども手が けたい」と、自社商品開発に一段と力を入れようと している。
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