◎終活ビジネス花盛り
日本の高齢社会が、どんどんと現実のものになっています。街を歩いていても、電車に乗っていても高齢者の姿が目立っています。そうなると、高齢者のビジネスも増えています。
終活という言葉も、若者の就活とは違うこと、ほとんどの人は知っておられます。それだけ、終活も浸透しています。終活ビジネスも花盛りです。
◎畳の上で死にたい
終活ノート、エンディングノートとも呼ばれています。お葬式関連のビジネスでも、ユニークなものがたくさん出て来ました。棺の下に敷く、棺桶用の畳もあります。
おじいちゃん、おばあちゃんは死ぬときぐらいは畳の上で死にたいとおっしゃいます。
◎棺桶用の畳がヒット
でも、現実は救急車で病院のベッドで亡くなるケースがほとんど。
そこに目をつけた畳の機械をつくっている会社が、棺桶用の畳を開発、ヒット商品になっています。こんな風に葬儀でも新しい商品が次々と開発されています。
◎印象に残る葬儀を企画
先日、取材させていただいたのは、葬儀ビジネスのベンチャーでした。ちょっと変わった葬儀を企画提案されます。
「時代の変化で葬儀も変わって来ました。画一的な葬儀ではなくオリジナルな印象に残る葬儀をさせていただきたいと思いました」と、女性の代表者さんはおっしゃいます。終活カウンセラー上級の資格もお持ちです。
◎スタッフ2人のベンチャー
以前は葬儀会社で働いておられ、7年前に独立されました。スタッフは2人だけ。まさにベンチャーです。人材のネットワークがあり、必要な時に集められます。
今までの葬儀とは何が違うか?従来のような画一的な葬儀ではなく、生前に本人から、また亡くなった後でご遺族と話をされ、その人にふさわしい葬儀を企画して実施されます。
◎登山やゴルフ場の祭壇
1つひとつ手づくり感のあるオンリーワンのお葬式です。祭壇も例えば登山が趣味だった人には、お花屋さんと連携して雪山をイメージした祭壇に仕上げられます。
また、ゴルフ好きの人にはグリーンを再現、紙でゴルフクラブなどミニチュア細工も提供。祭壇がゴルフコースになっているそうです。
◎京風や音楽葬も
棺も桜をモチーフにした友禅染め生地でカバーしたり、オリジナル性を打ち出されます。京都出身の人には京風の葬儀も行われたそうです。
このほか、代表さんはピアノは弾けることもあり、バイオリン、トランペットなど取り入れた音楽葬も行われます。パーソナルな時代ですから、葬儀ももっと個性的なものにすべきとおっしゃいます。
◎ニーズに合った葬儀
かなり、手の込んだお葬式の内容です。ちょっとお高いのではと、思いがちですがリーズナブルな料金を設定されています。
「今までが取りすぎですよ。コンパクトにやればオリジナルな葬儀を低料金で出来ます。企画力が大事です」と、今の時代のニーズに合った葬儀に自信を持っておられます。
◎300件の実績誇る
すでに、約300件の実績をお持ちだそうです。今は家族葬が主流になっています。これは何もお金をかけたくないからではありません。喪主も高齢ですから、大掛かりなしんどいことはしたくないだけです。
でも、故人が喜ぶなら少しお金をかけてもと思っておられます。そのニーズにマッチしているのです。葬儀ビジネスでも革命が起こりそうです。
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