正氣屋製菓(電話06・6622・6551)は、大手菓子メーカーの商品は扱わないで、地方菓子に特化した菓子ビジネスを展開。
ネットワークとフットワークで仕入れ、販売先を開拓、過去最高の業績を達成する。
「昨年は台風の被害も受けましたが、この3月期決算では、お陰様で過去最高の業績となりそうです」と、明るい表情で話す安井栄一社長。その好業績の秘密は、よそとは一線を画したお菓子専門商社としての取り組みにある。
創業1925年だが、菓子業界の価格競争が深刻になる中、いち早くどこでも手に入る大手菓子メーカーの商品とは決別。安井社長を含めた9人の営業マンを全国のエリアに分けて担当し、地方戦略を強化。
営業マンはフットワーク軽く、ネットワークを構築して地方スーパーへ販路を広げる。その一方、地方スーパーに置かれている地元の菓子メーカーを発掘する。
その隠れた地元の菓子を同社の販売ルートに乗せて全国展開している。
全国からの菓子の仕入れ先は、5年前に比べて200社増え現在は約800社に。一方、販売先は500-600社と件数は変わらな
いが、「チェーンスーパー、ディスカウント店、ドラッグストア、ライフスタイル提案型の成長店などを開拓しました」と。
このほか、年2回の展示会開催、関西や沖縄の有名芸人とのコラボPB商品の取り組みなどで売上高、利益を確保。年商約30億円で、ここ数年は安定した黒字経営を続けている。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞