◎街にはたくさんのパン屋さ
街にはたくさんのパン屋さんがあります。駅前には必ずと言って良いほど、パン屋さんが存在します。ボクが通勤する駅前にも、パン屋さんがありました。でも、最近、閉店されました。
新しいパン屋さんが次々とオープンしています。オシャレな雰囲気で、若い女性に喜ばれそうなパンがたくさん並んでいます。そうすると、古くからあるパン屋さんのお客様が減り、売れ残ってしまいます。
◎なんとか頑張って!
パンは生ものですから、残ったらまた明日というわけにはなかなか行きません。廃棄処分しないといけないのです。一生懸命つくったパンを捨てるのは、精神的もきついと思います。
店主さんは、最後はシャッターを下ろすことになってしまいます。パン屋さんのビジネスは本当に大変。だから、取材でもなんとか頑張って欲しいをついつい力が入ります。
◎郊外のオシャレなお店
先日、訪れたパン屋さん。駅前ですが、かなり郊外にあるお店でした。周りのお店を見ても、ちょっと古くなっており、あまり活気のある場所ではありません。多分、高齢者の比率が高そうなエリアでした。
そんな雰囲気の中に1軒だけオシャレなお店がありました。そのお店が、取材するパン屋さんでした。オーナーはまだ若い女性でした。週末の夕方でしたが、お店にはパンは3つしか残っていませんでした。
◎勉強しながら腕磨く
でも、オーナーは忙しそうに明日焼くパンの仕込みに夢中でした。「まだゆっくりで大丈夫です」と、お声がけして待たせてもらいました。ようやく一段落したところで、取材を始めました。
オープンして1年強の新しいお店です。もともとはお菓子のパティシエだったそうですが、パンに興味を持つようになり、今はパン職人です。今も、パン教室などで勉強しながら腕を磨いておられました。
◎週3日だけ営業
お話を聞いてまず驚いたのは、営業日が木金土曜日の3日だけということでした。残りの日は、準備に充てておられました。多分、店舗も賃貸物件だと思います。営業日、時間を少しでも長くして売り上げを伸ばさないといけないのに…。
「なぜ、3日しか開けないのです?」と、素直に質問しました。「仕込みや店を開ける準備にどうしても時間を取られます」と、おっしゃいます。自家製の酵母、国産小麦、パンに合わせた製法とこだわっておられます。
◎売り切れ次第で終了
1日30種類程度のパンを焼かれます。朝11時のオープン前からお客様が並ばれるそうです。売り切れ次第で、その日の営業は終わります。
設備投資や家賃などを考えると、ビジネスとしてはなかなか大変です。主婦ですから、家のこともしなければなりません。多分、パンを焼くのがお好きなのでしょう。
◎パン屋さんで人生観を学ぶ
お金儲けでなく、楽しい仕事を優先されていると思います。ずっとニコニコしながら、お話をしてもらいました。仕事はしんどいけれども楽しい人生。
若い頃は、嫌なこともしないと行けないですが、ある程度の歳になると好きなことをして、楽しんだほうが良いと思います。これも働き方改革だと思います。パン屋さんで人生観を学ばせてもらいました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞