◎常識を破るビジネス
ビジネスでは常識を破る発想が必要です。こんなビジネスはアカンやろと思われる事業で、大成功された会社はたくさんあります。こうでなければ行けない、この考え方から解放されなければなりません。
パン屋さんでも、消費者の好みが多様化したので、たくさんの種類を置かないとお客様が来てくれない。そう思っていたら、食パンだけで勝負するお店が現れ、大成功されました。
◎超専門店化したケーキ屋さん
ケーキ屋さんも同じです。ショートケーキ、シュークリーム、クッキーとたくさんの種類を揃えているお店が大半です。最近は、一種類のケーキだけしか置かない超専門店化したケーキ屋さんも人気を呼んでいます。
味だけでなくて、何かよそのお店とは違うことをやらないと、なかなか生き残れないことになっています。先日、取材に行った飲食店はイタリアンでした。
◎昼と夜でメニュー変わる
お昼はエスニックのタイ風メシ、夜はトラットリアとしてイタメシと、ちょっとおもしろい表現で、2つの料理が楽しめるお店でした。昼と夜で料理人も異なり、ガラリとメニューが変わる。常識を破る戦略でした。
駅から徒歩1分の交通の便利な場所にありました。 お昼を過ぎた時間帯にお邪魔しましたが、まだお客様で賑わう繁盛店でした。お店の雰囲気もオシャレです。
◎古民家風のお店
「古民家風のお店を探し、ここに決めました」と、オーナーさんはおっしゃいます。店内は落ち着いた雰囲気。1階はコの字型のカウンター、2階はグループ、子連れのお客様にも利用できます。
エスニックとイタリアンですが、和食器に盛り付ける演出は女性客に喜ばれているようです。午前11時から午後2時半のランチはエスニック料理で、メイン5種類と前菜3種類。
◎オリジナルメニューが並ぶ
人気のガパオライスは、ニンニクとピッキーヌで鶏ひき肉を甘辛く炒めたもので、上に乗っている目玉焼きをつぶしてご飯と混ぜて食べれば最高。ルーロー飯、グリーンカレーなどもありました。
一方、ディナーは午後6時から深夜1時まで。フォアグラが入った豚の粗、細挽きで手づくりした自家製ソーセージ。生クリームの代わりに鶏白湯スープのカルボナーラ。フォアグラリゾットなどオリジナルメニューが並びます。
◎お客様を広げる
夜は完全なイタリアン料理店です。バーテンダー出身のオーナーさんはソムリエで、イタリアワインをメインに日本酒、海外クラフトビールもそろえておられました。
昼と夜でメニューを全く変えることで、お客様も広げることが出来たそうです。エスニックのお客様が夜のイタリアンへ、イタリアンのお客様だ昼のエスニックへと誘導出来るのです。
◎こだわらない姿勢も必要
お店を専門化するのも良し、また1つのお店で2つ料理が味わえるお店にするのもまた良しです。こだわる一方で、こだわらない姿勢も必要です。柔軟な発想が求められる時代です。
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