◎株式会社でなくてもOK
取材では企業や団体、さらの個人事業主などいろんな方がおられます。大手新聞記者時代は、株式会社でないとなかなか記事にはしにくかったです。この会社大丈夫?とデスクから横ヤリが入ったりしました。
でも、ボクが発刊しています日本一明るい経済新聞は、株式会社でないといけないなどはありません。個人事業主さんでも、町の発明家さんでもオーケーです。おもしろい人が大阪にはたくさんおられます。
◎発明将棋盤とは?
先日、ある経営コンサルタントさんのご紹介でお邪魔したのは、まさにその発明家さんでした。もともとサラリーマンをされていたそうです。
その後、いろんなビジネスに挑戦されましたが、今は将棋盤をビジネスにしようとされていました。将棋盤ですから、今さら変えようがありません。どんな新しいことができるのか?
◎お出迎えで取材に
そんな興味もあって、取材に行ってきました。郊外の駅から少し歩いた戸建て住宅でした。前でお出迎えをしていただいたお陰で、迷わなくてすみました。1人だと絶対わからなかったと思います。
家に上がらせてもらって取材開始です。きっちりスーツ姿でインタビューを受けて下さいました。バッグに入れておられる将棋盤を出されます。何が違う!どこが違う!楽しみです。
◎側面に大坂夏の陣
慎重に取り出された将棋盤。外観から違っていました。将棋盤の側面には、大坂夏の陣の屏風絵が描かれていました。将棋盤の側面は本来は無地です。そこに絵を描かれたのです。
いろんな意見があると思いますが、これも常識を破った発想でした。大阪城の天守閣で夏の陣の屏風絵を見つけられ、了解を得て側面に模写されたそうです。
◎将棋盤の中に引き出し
デザインだけではありません。機能性にも工夫されました。将棋盤の中に引き出しを設けられ、将棋の駒、駒台、駒箱を収納できるようにされました。
「サラリーマン時代からお昼休みに将棋をしていました。そんな時に将棋盤の中に駒台、駒箱などが収納できれば便利ではとひらめきました」とおっしゃいます。まずは自ら手づくりして、初の引き出し付き将棋盤の原型をつくられました。
◎意匠登録を取得
さらに、仲間の工務店の方に正式な将棋盤を試作。周りの人から、「これはおもしろい」との反響を得て、自ら資料を作成して特許庁に意匠登録を申請、平成30年に引出し式の駒台を備えた将棋盤として意匠登録を取得されました。
歴史のある将棋盤に、これだけの改良されたのは、この人だけだと思います。「大阪の文化・歴史を国内だけでなく、海外のお客様にも知ってもらえれば嬉しい」と、新しいアイデアで将棋盤を売り出そうとされています。
◎海外市場に売り込む
現在は、まだ試作段階ですが、令和2年には商品化して発売したい考えだそうです。「将棋は楽しい、おもしろい、素晴らしいです。将棋の良さを発見、家族の絆を深めて欲しいです」と、将棋の社会での役割を強調されます。商売というよりも、将棋を広めることに力を入れられます。
そして、国内よりも海外市場に目を向けられます。歴史伝統のある将棋盤に新しいアイデアを入れて、将棋のイメージを変えようとされていました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞