◎オーダーの洋服を提供
取材では、金属部品の製造など、硬い仕事をされている会社が多いです。が、時には居酒屋さん、美容室などの一般消費者向けのお店をされている方の取材もあります。
先日はそんな一般消費者向けのお店をされている女性経営者さんを取材しました。郊外にある普通のマンションです。そこを工房にされて、オーダー品を中心にしたお洋服をつくっておられました。
◎観葉樹で山の雰囲気
マンションの一室です。まず、お部屋に入って驚いたのが観葉植物の緑でした。夏場はベランダに出しておられますが、冬になると冷たい温度に弱い観葉植物は室内に持ち込まれます。
それも、中庭のような山の雰囲気でうまく飾られます。お客様はまず皆さん、その美しさにビックリ。そして、ガラス瓶などで増やした観葉植物のアレンジメントをプレゼントされます。
◎友達感覚のお付き合い
お店を持たず、このマンションの一室にお客様を招待されます。室内には、たくさんのお洋服やバッグなども展示されています。中には輸入ものの高級バッグなども置かれています。
製作中のお客様のオーダー服なども飾られています。お店を兼ねた縫製工房でもあります。高齢者のお客様も多く、元気なファッションデザイナーのオーナーとは、友達感覚だそうです。
◎昼時にはランチを提供
採寸や購入に来られたお客様と、観葉植物を眺めながら楽しい会話をされます。さらに、昼時に来られたお客様にはランチも提供されます。
「地方で暮らしている知り合いがシラスや椎茸、ザボンなど名産を送ってくれます。そんな素材を活用して振舞います」と。実は、ボクが取材に訪れた時もお昼時でした。
◎シラス丼、椎茸の炒め物
「せっかくだから食べて行って下さい」と言われてしまいました。お断りするのも悪いと思って、食事をいただくことにしました。
その日のメニューは、シラス丼、椎茸の炒め物、りんごデザートなどでした。カラダに優しいメニューで、大変美味しくいただくことが出来ました。多分、お客様もこんな風に喜ばれていると思います。
◎楽しい会話で注文
お客様の体型に合ったデザイン、コーディネートのお洋服づくり。もちろん、これが本業です。でも、高齢者のお客様にとっては、観葉植物を見ながらの楽しい会話、そして美味しいランチも、大きな魅力なのです。
お話をし、食事をとることで大満足、長いお付き合いを実現されています。食事をしながら楽しい会話の中でお洋服を注文されます。
◎おもてなしのブティック
まさに、“おもてなしのブティック”です。お洋服はもちろん大事ですが、会話や手づくりランチも、お客様の大きな魅力になっているのです。
「常連のお客様もご高齢になって来られました。80-90歳でも着こなせるお洋服を考えています」と。衣食住でお客様へのおもてなし。その優しい気持ちが、長~いお付き合いになっていました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞