◎マイペースで仕事
新型コロナは、中小企業の経営にいろんな影響を及ぼしています。皆さん、売り上げ減少などで、大変厳しい経営環境にあります。なんとかしなければと、知恵を出し、アイデアを絞って頑張る経営者さん、たくさんおられます。
コロナの影響はイコール、大変だと思っていました。でも、先日取材したお店は、マイペースで仕事をされていました。
◎コロナでプラス影響
コロナで大変というよりも、むしろ少しですが、プラスの影響が出ているということでした。何を売っておられるか?実はコーヒー豆の専門店でした。「在宅勤務が増えて、家でコーヒーを飲まれる方が増えているようです」とおっしゃいます。
郊外にある高台の住宅街の中にありました。住宅の1階をお店に改造し、14年前にオープンされました。「この周辺を歩き回り、お店に使えそうな店舗兼住宅を見つけました」と。
◎こんなお店やれそう
それまでは、サラリーマンをされていました。「横浜に住んでいた頃に通っていたコーヒー豆のチェーン店。こんなお店なら私たちでもやれそうと思って始めました」と振り返る。
こちらのお店は、全国展開するチェーン店。横浜時代には、奥様がこのコーヒー豆の専門店でアルバイトをされて、勉強されたそうです。
◎サラ後のご苦労と努力
「ボクよりも家内の方が、お店のこと詳しいかも知れません」と笑われます。息子さんも、脱サラした父が始めたコーヒー豆の専門店が、多分長くは続かないのではと見られていたそうです。
でも、実際には14年以上も続き、ファンも増えているそうです。そこには、脱サラ後のご苦労と努力が、たくさんありました。
◎小型焙煎機が4台
まずは開店直後、お店を知ってもらおうと、近隣周辺に開店チラシを手配りするなど夫婦二人三脚で努力されました。その後、テレビでも紹介され、大勢のお客様が来られたこともあったそうです。
店内には常時35種類前後のコーヒー豆を販売、要望があれば取り寄せることも出来るそうです。小型焙煎機が4台設置されているのも特色です。
◎セールで賑わう
お客様は、好みに合わせて浅煎り、中煎り、深煎りに、煎り加減も選ぶことができます。常連さんは事前に電話されて、入り加減を伝えられるそうです。
店内では、小さいカウンターもあり、挽きたての美味しいコーヒーもいただけます。夏と冬には3割引のセールを開催、大勢の人で賑わうそうです。
◎楽しみながら運営
また、年間約5つのイベントにも出店し、ファンを広げておられました。確かに、定年退職後のビジネスとしては、コーヒー豆の専門店はなかなか良い選択だったようです。
定休日は毎週月・火曜日だそうで、楽しみながらのお店を運営されておられました。コロナ禍でも、このようなふんわりしたお店を取材すると、こちらもホッとします。久しぶりにほんわかな気分になりました。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞