◎魅力は外見こそ大事
経営者は売れる商品づくりに日夜取り組んでいます。売れる商品は、お客様が購入してくれるもの。まあ、当たり前のことですが、魅力がないといけません。
その魅力とは何か?使いやすいや便利などの機能性、安いといった価格問題、このほかかっこいい、持っていると自慢出来るなどいろんな要素があります。特に最近は、中身だけでなく外身も重要になってきました。
◎オモシロ個包装で勝負
iPhoneのケースなどは高級感が漂っています。桐の箱に入った和菓子は、見るからに高そうで、美味しそうです。包装、パッケージが売れる商品づくりの重要なファクターになっています。
先日、取材しました菓子メーカーでは、そのパッケージを重視したユニークな経営を進めていました。立体的に包んだオモシロ個包装で勝負されます。
◎喜んでもらえるコミュニケーション
パッケージに1万円札、お寿司などがおかき、ネコちゃんなどデザインが楽しいチョコレート。立体的に表現して、食べて美味しいお菓子が、喜んでもらえるコミュニケーションツールとして注目を集めています。
お菓子や珍味などの食品製造販売会社ですが、食品会社としては他社との差別化が際立っていました。美味しさだけでなく、パッケージに特色を出しておられました。
◎クスッと笑える感性
「ほとんどの方がご存知の頭部が豆、胴体がおかきの自社オリジナル商品“わらべ”を発売した会社です。立体感のある商品づくりのパイオニアです」と社長さん。楽しさにもこだわり、個包装のクスッと笑える感性をとぎすましたパッケージが魅力で、隠れファンが少なくありません。
本当に見ているだけでも楽しくなります。「食べるのがもったいない、なかなか食べられませんと言っていただくのが一番嬉しいですね」と、感性豊かな女性社長さんです。
◎自社商品で約50アイテム
1万円札デザイン包装の大金持ちあられやパッケージで特許を取得する寿司あられ。招き猫、舞妓姿チョコボールなど自社商品で約50アイテムもあります。
招き猫は1万両、10万両、1000万両とパッケージデザインが違います。なんと、顔の表情も違っているではないですか。すごく作り込まれた包装です。
◎最短1カ月で商品に
スタッフはパート社員含めて約30人。包装のプロ集団で企画、デザイン、製造まで一貫して自社でやられます。「パッケージの表だけでなく裏側もしっかりつくっています。通常、企画から商品化まで早くても半年かかりますが、うちなら印刷会社も協力してくれ最短1カ月で商品にします」と。「立体的な雰囲気に作り上げるのはなかなか難しい技です。ベテランの職人技が光る逸品。そう簡単にはマネができません」と、自信を持っておられます。
◎中東カタールに輸出
お客様の要望でつくるPB商品もあります。中東カタールのミュージアム向けに、お土産チョコボールも輸出するなど世界からも人気を集めています。
コンビニやスーパーなどにはほとんど出荷されず、全国のお土産店などで売られている。もらった人がどこで手に入るのか?問い合わせが寄せられる人気ぶりです。
◎コロナ収束後の反転攻勢
「今はコロナ禍で厳しいですが、時間があるので新商品開発に力を入れています。来年は3種類の新商品を出します」と、コロナ収束後の反転攻勢を目指しておられました。
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