◎立派な社会人が増えている
コロナがきっかけかどうか分かりませんが、しっかりした若手経営者さんが増えて来たように感じます。見た感じは今の若者風ですが、お話しさせてもらうと、「あ!この人しっかりしておられる」と。
ボクの若い頃よりも、何十倍も大人です。社会が豊かになると、頼りない若者が増えていると、よく言われます。が、あまり信用できませんね。逆に立派な社会人が増えているのも事実です。
◎就労支援の事業所
先日、ちょっと遠出して姫路近くまで取材に行きました。就労支援をされている事業所です。ユニークなことができるわけでもありません。知り合いの紹介でもあり、そんなに期待はしていませんでした。
事務所を訪れると、中では障がい者さんが忙しそうに作業をされていました。よく見る光景です。しばらくしていると、その事業所のリーダー2人が出て来られました。
◎しっかりした経営
ボクの経験では、社会事業所の中高年や女性経営者が多い感じです。でも、今回はイケメンの若い2人でした。お話しを聞くと、代表の方はまだ今年に就任されたばかり。
でも、しっかりした経営をされていました。「厳しい経営状況を立ち直らせるために就任しました」と、話されます。この3月に代表に就任され、改革に取り組まれました。
◎黒字経営に転換
しかし、その直後のコロナ禍で、仕事の受注量が3分の1に激減。事業所の改革をスタッフと推進。中でも同年輩の幹部スタッフと一緒になって改革されました。
その結果、8月には黒字経営に転換、業績も回復しました。「民間企業並みに仕事のスピードを上げ、責任感、自主的な行動を求めました。でも、皆なついて来てくれ、逆に仕事が楽しいと言ってくれています」と。
◎達成感と自信に
そうなんです。障がい者だからと少し甘い仕事をしてもらうと、成長しません。これは一般企業にも当てはまることです。
ちょっと難しいかなと思ってもらえる仕事がやれると、達成感が生まれ、自信につながります。こちらでは、障がい者である利用者2人をリーダーに抜てきされました。
◎出勤率が9割にアップ
すると、仕事を待ちの姿勢から、利用者自ら作業の段取りを組んで能動的にこなすようになりました。利用者の出勤率は以前の7割から9割にアップしたそうです。
「障がい者だから出来ないではありません。その気になると凄い力を発揮します」とおっしゃいます。さらに驚いたのはこの幹部のお2人は、事業所以外にも活躍の場を持っておられました。
◎社会事業の活動にも
代表は格闘技の元プロで現在、神戸市内のジムで月間1000人、空手・キックボクシングの道場で約100人の生徒を抱えておられます。一方の幹部スタッフさんは、介護福祉士、整体師でもあり、インターネットラジオのディレクションも行っていました。
いずれも、社会貢献的なことに熱心に取り組んでおられます。ボクらの時代は何と言っても食うためのビジネスでした。お金儲けで自分や家族、親戚を幸せにすることでした。
◎周りの人を幸せに
でも、今の彼らは社会貢献なのです。もちろん自分のためでもありますが、周りの人に幸せになって欲しいという強い想いです。ポストコロナは、今までとは違う、何か明るい社会がやってきそうです。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞