◎新型コロナで業績明暗
新型コロナは、社会を一変しました。飲食店やホテルなどは大打撃です。大手企業でも航空各社、鉄道会社からワールドなどのアパレル、資生堂などの化粧品。ブリジストンや電通と、びっくりの赤字経営となっています。
でも、マイナスだけではありませね。プラスになっている会社もたくさんあります。マクドナルド、ソニー、任天堂、ニトリ、ユニクロなどは、コロナ禍で売り上げを伸ばしておられます。
◎出直す良い機会
日本も、コロナ禍で弱点がたくさん見えてきました。特に危機に対する日本の対応力のまずさが顕著になりました。デジタルの遅れもひどいものです。
今までは、日本は先進国かなと思っていましたが、発展途上国の部分もまだまだたくさんあることを気づかされました。もう一度、出直す良い機会になったと思います。
◎コロナで明るい
中小企業でも、今回のコロナ禍で会社によっては大きく明暗を分けたようです。先日、取材した会社も明暗の明という明るいお話を聞かせてもらいました。
こちらの会社は、本業は印刷業です。4年前から新規事業として、野菜や果物無添加100%のコールドプレスジュースビジネスに参入されました。
◎超高価なジュース
野菜や果物だけのジュースです。熱を加えたりしませんから、野菜や果物の栄養そのものです。健康食品として、注目されていますが、1つ大きな難点がありました。
それは値段です。100g400円(税別)という高価格のジュースでした。お店を出されて販売されましたが、この値段がネックで、なかなか思うように売れません。そんな状況でコロナ禍となりました。
◎月300万円に
そこで、店頭販売だけでなく急速冷凍したパウチ商品として通信販売を始められました。それが大当たりしたのです。新型コロナ感染拡大から巣ごもり需要の波に乗り、「健康ジュースということで、月間数万円だったのが300万円も売れるようになりました」と。
昨年夏からはコールドプレスの機械を活用して、スープやドレッシング、さらにピクルスなどの新商品も開発されました。そして、通販や百貨店の催事販売と、販路開拓を積極的に進められました。
◎10倍の売り上げアップ
このほかにも、ホテルのお土産用、美容室、ネイルサロン、スポーツクラブ、老人ホームなどに広げられました。こうした販路開拓、新商品開発により、前年比約10倍の売り上げアップを実現したのです。
多分、コロナが無かったらまだまだ低迷状態が続いていたと思います。コロナ禍で危機感を持たれ、どうすれば売れるか徹底的に考えられたのです。
◎ウイズコロナで笑顔
さらに今年からはデリバリー販売、新聞販売店などの販売パートナーの募集にも力を入れようとされています。コロナのお陰で新規事業が軌道に乗れたのです。
みなさんの会社もコロナでアカンではなく、コロナで会社を笑顔にしたいものです。このコラムでお話したかもしれませんが、ウイズコロナのウイズには“一緒”の意味のほか、“活用”するという意味もあるそうです。コロナを活用し元気企業を目指しましょう。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞