正氣屋製菓(電話 06・6622・6551)は、1 月末に業界初の「デリバリー見本市」を開催。展示物のお菓子サンプルを事前に発送(デリバリー)、美味しさを確認してズームで商談。コスト削減分を安くして提供、コロナ禍の人気見本市となった。
夏冬の年2回全国の菓子メーカーを集めた見本市を大阪で開催。約70社から500アイテムの地方菓子を用意、各地のスーパー、小売店に紹介・販売する。新型コロナウイルス感染拡大で、昨年夏はリアル展示会を断念し、ズームによるオンライン見本市を開催した。
今年1月末はリアル見本市を予定したが、直前の緊急事態宣言で断念。リアルとオンラインの中間にあるデリバリー見本市を開催し、「全社員がアイデアを出し合い盛り上がりました」と、安井栄一社長は予想を上回る反響に喜ぶ。
見本市は、まずメーカー側からオススメの菓子を撮影して商談カタログにまとめ、事前にバイヤーに送付。サンプル希望の連絡を受けると、同社で梱包して発送し、お客様は味や形状などを事前確認できる。
その後、営業マンとお客様がズームでリモート商談。本社内には事前送付以外の約1000種類の菓子を展示、営業マンがお客様から要望を聞いて展示品をリアルに撮影して売り込む。
お客様へのサンプル送付数は約1800個にも上り、全社員一丸で発送業務に当たった。「お菓子という商品特色から実現できました。感染リスクゼロ、会場費ゼロ、お客様の交通費宿泊代の負担もゼロ。経費削減分をお安く提供してお客様には喜んでもらえました」と。
デリバリー見本市には約200社が参加。参加者から大好評で、今後年1回はデリバリー見本市にすることも検討している。
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