◎コーヒー飲めない駆け出し記者
昔は街にはたくさんの喫茶店がありました。サラリーマンがちょっとタバコを吸って休憩となると喫茶店でした。新聞記者になって、最初に苦労したのが、この喫茶店でした。
先輩記者に連れられて、仕事の合間に喫茶店でちょっと休憩。というのが日常でした。当時、ボクはコーヒーが苦手で、ホットミルクを注文すると、「新聞記者が牛乳か?コーヒーが飲めないの?』と、バカにされていました。濃いコーヒーを飲むと、胃が気持ち悪くなり、ご飯が食べられなくなっていました。
◎コーヒーこだわり党増える
今はもちろんコーヒーは飲めるようになりましたが、どっちかいうとアメリカンです。街の喫茶店も一変しました。純喫茶はどんどん姿を消し、代わってチェーン展開するカフェが増えています。
とはいえ、コーヒーにこだわる人も以前よりも増えています。最近では、スペシャリティコーヒーという言葉も耳にします。イマイチ意味は分かりませんが、ちょっと高級なコーヒー豆を楽しまれます。
◎オシャレなビルの地下
先日、取材しましたコーヒー店も、こだわりの強いお店でした。都心部ではなく、ちょっと離れた郊外のオシャレなビルの地下にありました。半地下というのも、どことなくこだわりのお店に似合いそうなロケーションです。
お店看板にもこだわりが出ていました。スマトラ珈琲と手づくりケーキの店と書かれていました。スマトラ珈琲とは、どんなコーヒーなのか?興味が湧いて来ました。
◎スマトラマンデリンのコーヒー
オーナーさんは、子供の頃からコーヒー大好きだったそうです。学生時代は喫茶店でアルバイトをされていたそうです。コーヒー人生でもあります。
最近のお気に入りが、インドネシアのスマトラマンデリンのコーヒーでした。「コクがあり、苦味、自然な甘みのあるコーヒーです」とおっしゃいます。
◎ぬる目のお湯で抽出湯せん
店内の置かれた小型の焙煎機で、黒っぽい色になるまで深く煎りあげられます。逆浸透膜浄水器の水を活用、布フィルターを使って、ぬるめのお湯で抽出。70度cになるまで湯せんして提供するこだわりです。
このほか、スマトラコーヒー苦手な人には、インドネシア産のトラジャコーヒー、バリ島のコーヒーなどもあります。
◎奥様が手づくりケーキ担当
このこだわりのコーヒーともう一つ米粉のケーキがお店の売りです。絶妙にマッチし、リピーターのお客様が増えています。
お店は、奥様と二人三脚で運営、手づくりケーキは奥様の担当です。米粉によるグルテンフリーのシフォンケーキ、タルト、アイスのチーズテリーヌなど日替わりで提供されます。
◎定年退職後の夢がカフェ
お二人とも楽しそうにされています。ご主人は定年退職後に、夢だったカフェの経営をされました。奥様もご主人の思いを受け止め、応援されます。
小さなお店で、こだわりのコーヒーとケーキが自慢です。コーヒーの香りに包まれたお二人にとって、カフェが人生の楽園でした。
中小企業を明るくする!ビジネスサクセスジャーナル 日本一明るい経済新聞