池上製作所(電話 072・653・4567)は、積極的な設備投資を推進、新たにマシニングセンターとCAD /CAMシステムの導入を計画する。生産管理システムも検討しハードとソフトの両面で社内体質を強化、コロナ後の需要回復に備えたい考えだ。
大阪府摂津市鳥飼野々に本社工場を持ち、ミクロンオーダーの工業用ミシンの精密部品、券売機やATM 向けの部品、エアツール部品などを製造。旋盤加工から歯切り加工まで対応、材料調達、納品まで一貫体制を構築する。500-2000ロットの多品種少量を得意とする。
「コロナ禍で昨年は需要が落ち込みましたが、お客様との強い信頼関係でようやく戻りつつあります。コロナ禍をきっかけに社内体制を強化したい」と、池上洋一社長。数年前から取り組む設備投資に拍車をかける計画だ。
新たにマシニングセンターの導入を決定し、長期の無人化運転を実現したい考え。さらに、CAD / CAMシステムも導入する準備を進めている。また、2 人の息子さんを中心に、将来のIoT 化を目指した生産管理システムの強化にも取り組んでいる。
ハードとソフトの両面で生産体制を見直し充実する一方、今後は建築関係や医療関係のモノづくりに力を入れ、新規市場の拡大を狙う。
「コロナ禍の終息による需要の回復に備えて今から準備しておきたい」と、積極的な設備投資を進めている。
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