4WD 車の専門店を運営するエムクライム( TEL 0794・73・8000) は、数字にこだわらない“長く続く会社”を目指し独自の経営を進める。ニッチ戦略で車や日本商品を輸出、海外市場も開拓。会社を強くし、社員と顧客を守るSDGs 企業の先駆けだ。
兵庫県三木市府内町に本社を置き、中古SUV、4WD 車を中心に「ウィード」ブランドで兵庫県下2 店舗、福井県1 店舗を運営。また、整備・カスタム、鈑金塗装など車関連、アウトドア、自動車パーツから学習塾も経営する。
一方海外含めて3 社のグループ会社を持つ。グループ合わせた従業員は約60 人。「縮小する国内市場は価格競争に陥りやすい」と3 年前から森本光則社長は海外市場に目を向ける。
車のほか、瓦や壁材、食品など魅力ある日本商品を探し、ロシア、イスラエル、モンゴルなど大手商社が扱わないニッチ市場に輸出。将来の雇用維持を考えて農業にも着手、最近ではジェンダー平等の姿勢で外国人雇用にも力を入れる。
今期年商約50 億円を見込み、コロナ禍の中で堅実な経営を推進。「20 年前の創業以来、ノルマはありません。数字のために働くのではなく、従業員と顧客を守るために事業を長く続けたい」と、持続可能な会社づくりを追求する。
「当社の取り組みがSDGsと言われればそうかも。会社のためではなく世の中のためにやりたい。まだまだ道半ばです」と、森本社長は“社会に役立つ良い会社”へチャレンジを続けている。
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