神戸市北区の東馬場農園(078・203・6747)は、トマト、イチゴ栽培を中心にスマート農業に挑戦。各種センシング技術を活用、IoTで自動化を進め、品質、収穫量などの安定供給実現、今秋にはイチゴ狩りも本格スタートする。
神戸市北区道場町塩田に本社を置く。「祖父の代から農業をやっており、以前はカーネーションの栽培をしていました。私自身も農業の面白さに気づき農業を引き継ぐことにしました」と、3代目の東馬場怜司社長。農業事業に取り組んで今年10年目を迎える。
法人化は2014年。温度や湿度、日射量などの多彩なセンサーを活用し、作物を検体して養液濃度の調整から換気や暖房、潅水まで自動で行うスマート農業を本格展開する。
スタッフは約20人で、「面積当たりの収穫量も増えており、軌道に乗りつつあります」と。主にトマトとイチゴを個別ヤシガラ培地、混合培地を使用し養液栽培法で育て、「うれしお」ブランドで関西スーパーをはじめ地元のスーパーと本社隣接地の直売所で販売する。
トマトは2棟合計60アールの大規模ハウスで、大玉、ミディ、甘みの強いミニトマト「カリーナ」など。イチゴは20アールのハウスで「紅ほっぺ」、「章姫」を栽培する。「すべて完熟出荷できるので甘くてジューシーなのが特徴です」と地産地消の利点を活かす。
秋には新たに20アールのハウスで、イチゴ狩りも本格的に始める計画。今後はブドウ、イチヂクの栽培や食物残渣の有効利用、子供の農業体験など地域貢献、SDGsにも取り組む考えだ
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