金属ワイヤー開発・製造・販売のヒカリ (0743・64・0631)は、従業員を対象に「ものづくり大学」を開講、技術継承や社内コミュニケーションを高める。今夏から社外向けの「ものづくりクラブ」も計画、モノづくりの楽しさを顧客にも広げようとしている。
田津原将智会長が全従業員にモノづくりの面白さを知ってもらおうと、2018年に「ヒカリものづくり大学」を開校。入社と同時に入学、楽しみながらモノづくりの技術や知識を習得できる。
講座は「ものづくり基礎ワイヤー編」「同中級金属組織編」「実践仕事の科学」など幅広い。合計14講座あり、勤務時間内で毎週や毎月ペースで開講、年間延べ150-160人が参加する。
モノづくり好きのパート従業員や技術知識を高める営業マンなどが集まり、ときには製造現場の技術者も講師となって技術や知識、実際のものづくり体験もできる。コロナ禍の現在はリモート中心で行う。
「系統だって学べ、品質管理の大切さも肌で感じてもらっています。不良率の減少、社内の風通しも良くなりました」と、安川剛史取締役経営企画室長兼品質管理・開発部長。
この夏からは、商社など取引先の関係者を対象にした「ヒカリものづくりクラブ」の開設を計画する。「社外の人にもモノづくりを一緒に学んでいただき、当社を知ってもらいたい」と、製品・技術だけでなくモノづくりの物語なども提供し、ヒカリファンを増やしたい考えだ。
※プロフィール=
奈良県天理市荒蒔町に本社工場、群馬県藤岡市に群馬工場、海外ではタイにも工場を持つ。
金属ワイヤーの多彩な表面処理、関連設備の製造販売も行う。国内従業員は約80人、年商は約27億円。球技大会、社員旅行、クラブ活動も活発だ。
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