90年近い歴史を誇る表面処理のセンショー(☎06・6657・0007)は、若い力を活かして改革を進める。女子社員、外国人が活躍し、自社商品チタン製ストローの商品化、社員一丸の人材育成で会社力を強めている。
創業は1936年。「典型的な同族経営から脱皮し、2011年に新会社を設立して改革してきました」と堀内麻祐子社長。現在、
大阪市西成区南津守に本社工場と南津守工場、住之江工場の3工場を持つ。女子社員の採用に力を入れる一方、外国人を雇用して社内改革を進める。
社員は65人。平均年齢も30歳なかばと若い。女子社員は20人、外国人は15人に及ぶ。コロナ禍の中で「技術を活かして何か社会に役立つことを」と、若い社員が中心になって開発したのがチタン製ストローだ。
アレルギーフリーのチタンは、軽くて丈夫、身体にやさしく、美しい輝く色を持つ。2021年に商品化、東京の展示会に出展し大きな反響を得た。価格は2900円~5000円(税別)。高島屋などで販売されるほか、阪神タイガースライセンス商品として人気を呼ぶ。累計2500本の販売実績を誇り、「今年から海外市場でもチタン製ストローの本格販売を考えています」と期待する。
一方、フィリピン、モンゴル、インド、ベトナム、インドネシア、中国から15人の外国人が活躍する。後輩への日本語指導など自主的な活動が目立つ。「実習生、技能実習生、留学生など多彩な人材が集まりました。外国人の優秀さを実感しています」と、社内改革の大きなパワーになっている。
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