◆起業されたばかり。
「はい、令和6年9月12日にパソコン1台で立ち上げたところです。大手企業で獣医師からホテル関連の仕事をし、ある日突然、右脳出血で障がい者になり14年間苦労しながら頑張ってきました。これをムダにしたくないと思って…」
◆というと。
「身体の左側上下肢が麻痺してしまい、仕事をしながら病院でのリハビリ訓練に取り組みました。回復の兆しを感じると前へ前へ気持ちを切り替えて取り組んで来ました。障がい者になったことで、良いことも│ 」
◆ 例えば?
「創意工夫、アイデアが生まれました。普段1人で生活していますが、右手1つでは生活が大変です。納豆も片手では美味しく食べられませんが、洗濯バサミをうまく活用していただけるようになりました。100均ショップやモノタロウは宝の山です(笑)」
◆これをビジネスに。
「そう、障がい者となり、今までの苦労を生かさない手はありません。障がい者は瓶の蓋を開けるのもひと苦労。塗料缶などの業務用の蓋開け機を使えば簡単。モノづくり企業とコラボし、障がい者の発想、企画力で商品開発をしたい」
◆それはおもしろい。
「将来は多くの障がい者にも加わってもらって商品企画集団をつくりたいですね。高齢者にも役立つ商品になりますよ。身体がダメでも、頭でビジネスを成功させます!」
▶住所=兵庫県宝塚市山本東3丁目
▶電話=080・1420・3070
▶プロフィール=1986年阪急電鉄入社、宝塚ファミリーランド動物園獣医師として勤務、その後ホテル関連の仕事に従事。2024年3月末阪急阪神ホールディングス退職
▶事業内容=医療従事者へ障がい者に関わるデータ提供、障がい者自助具サプライヤーへのアイデア提供など。現在、出版も検討中。