◆今年区政100周年ですね。
「はい、記念すべき年で、近くでは大阪・関西万博も開催されます。私自身も区長になって4年目。令和7年度が締めくくりの年になります」
◆力を入れてこられたのは?
「やはり防災対策です。区長になり防災士の資格も取りました。港ですから、過去にはジェーン台風など自然災害の影響を大きく受けました。また南海トラフの大地震。発生114分で津波が来る危険性高い場所です。説得力のある防災を心がけています」
◆例えば?
「昨年6月から始めたのが、〝おもてなし防災〞をキャッチフレーズにした防災プロジェクトです。〝OMOTENASHI BOSAI〞として、港区を訪れている外国人向けにも防災を訴えています。必要な啓発ツールをダウンロード・印刷し用意してもらうなど、住民みんなで備えます」
◆街の活性化は。
「港区に本社を持つ中小企業がコスプレスタジオを運営しているのを見つけ、協力をお願いしてコスプレイベントを始めました。近くのUSJではマンガ、アニメのキャラクターが人気です。その流れをこっちへ呼び込みたい」
◆発信力ですね。
「以前コピーライター、広報関連の仕事をしていたことが役立っています。課題を話題にし、世界から大阪港区が東京港区より有名になる〝下剋上〞を密かに狙っています(笑)。その主役は街の人です。行政や人に頼らず、まず自分たちで動いてみる。これって中小企業経営と一緒ですよね!」
▶プロフィール=塾の国語教師から28歳で広報関連会社を起業、大阪市の民間人校長(小学校)、その後、生野区長を経て令和4年度から現職。防災士。
▶おもてなし防災=https://omotenashi-bosai.jp