種村建具木工所( ☎06・7898・6352) は、大阪・関西万博で木組と和紙のワークショップと職人の製作実演を実施。3日間行列ができる大盛況で、万博へ社員一丸の取り組みが職場を明るくする。

大阪市平野区喜連4丁目に本社工場を置く。「伝統の木組みの技術を現代に合う形で残したい」と種村義幸社長と奥様の貞子さん。木製建具や家具、組子細工そして自社オリジナル商品を製作。「TANEMOKU」ブランドで光箱、彩り障子をシリーズ化して人気を集める。
大阪・関西万博では5月6、7、8日の3日間ギャラリーEASTで木組と和紙の無料ワークショップを実施。SNSの情報発信などにより、1日平均50数人が参加。
「彩り障子」と「組子細工」のいずれかを選択、職人さんの指導を受けながら体験した。和紙には特別にミャクミャクのデザインもあり、ミニインテリア障子を楽しんだ。
また、職人さんの実演では、消費者が曲げの技術を使った組子など、職人技を身近に見ることができ日本伝統の技が人気を呼んだ。社長を含め5人の職人さんも交代で参加、消費者と直接交流するなど、万博参加で会社の雰囲気も明るくなり、組織活性化に繋がったという。
「家族連れ、外国人と多彩な人に参加いただき、技術や会社を知ってもらえました」と喜ぶ。「終了後は本業の建具でも問い合わせをいただいています」と、今後のビジネス反響に期待している。