
2025年7月11日午前7時50分放送
「元気な中小企業~防災×〇〇〇でより身近に!~」をテーマに、大阪・岸和田で防災用品を手掛ける会社を紹介しました。意外なものと掛け合わせた製品を開発されました。
30年近くにわたって災害用の携帯トイレを製造する会社です。全国の地方自治体や企業向けに販売しており、年商は8億円を超えています。しかし、会社設立当時は今の仕事ではなく、広告代理店として地域のイベントの企画を行っていました。
携帯トイレを始めたきっかけは、30年前の阪神・淡路大震災でした。「現会長が被災地に向かう道中でトイレの悲惨な状況を見て、トイレが大変。何とかできないかと商品開発しした」と。
消臭と抗菌にこだわり、排せつ後に振りかける凝固剤には、抗菌加工を施しているので、匂いの元となる菌の働きを抑制しました。ただ、課題もありました。
一般消費者の備蓄率は2割程度と低い水準です。そこで、携帯トイレの“見た目”に工夫しました。リビングなどに飾るアート作品のパネルに携帯トイレ5回分を収納されました。
これだとすぐに取り出して活用できます。アート作品を見ながら防災意識を高めてもらいたいと思いました。