◎発泡ウレタン素材で鋳造品型
日本キャスティングメタルは、金属加工のマシニングセンター(MC)を応用し発泡ウレタン素材で鋳造品の発泡型製作に成功、業界で初めて本格実用化されました。手作業に比べ高精度、スピーディーに低コストでつくれ、鋳造業界に革命を起こしそうです。
2014年の創業。大阪市港区海岸通2丁目に本社工場があります。鋳造品の鋳型を手掛けるが、職人による手作業が大半で、人手不足、精度などの課題もありました。
「もっと簡単に加工できないかと悩んでいたところ、メンバーからMCでの加工提案があり1年かけて研究、開発しました」と社長さん。
◎だ液で歯周病を計測
配管資材商社の粟井機鋼は、異業種のスタートアップ企業を設立、だ液で歯周病の重症度判断する計測システムを開発、春から本格事業化されます。システムは大阪・関西万博に出展、中小企業の底力を世界へ発信されます。
大阪市西区九条南2丁目に本社があります。パイプ、バルブなど配管資材の商社で、年商は約220億円。関西ではトップクラスで令和7年に創業90年を迎えます。
「堅実な会社ですが、将来を考えると新しい事業に挑戦することも大事です。知り合いで東北大学歯学研究科教授がおり、研究内容を聞き夢が広がりました」と社長さん。
◎創業100余年の老舗菓子機械メーカー
大阪府八尾市の北村製作所は、創業100余年の老舗菓子機械メーカーです。令和6年末には東大阪工場を本社工場に集約して生産体制を一段と強化する一方、研究開発チームを発足し提案型のモノづくりに力を入れています。
八尾市美園町2丁目に本社工場があります。“挟み焼き”が得意で、クッキーの中に占いの紙が入った米国で人気のフォーチュンクッキー専用機では80%近いシェアを誇っています。
自動巻き煎餅焼成機、自動クリスピーロール焼成機、自動焼印煎餅焼成機と多彩な菓子製造機を製作されます。
◎レーザー核融合で万博
EXーFusionは、大阪発のレーザー核融合を研究、脱炭素の未来エネルギーに挑戦されます。2025年の大阪・関西万博では、レーザー核融合に関連したエネルギー、レーザー加工技術を展示、世界に最先端技術を発信されます。
大阪府吹田市山田丘の大阪大学テクノアライアンスに本社、静岡県浜松市に開発拠点があります。2021年設立のスタートアップ。阪大が約70年前から研究するレーザー核融合プラズマをベースにし、民間企業として商用化を進めています。
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